日本語字幕:丸ゴシック体下、高橋 彩(公式サイトでは北村広子)/シネスコ・サイズ(2.35、デジタル)/音響表記なし(公式サイトではDCP5.1ch、IMDbにもなし)
(英15指定、米R指定、日R15+指定)
監督:スコット・マン 製作:デイヴ・バウティスタ 脚本:デヴィッド・T・リンチ、 キース・リンチ 撮影:エミール・トプゾフ 出演:デイヴ・バウティスタ、 レイ・スティーヴンソン、 アレクサンドラ・ディヌ、 ララ・ピーク、 ピアース・ブロスナン、ほか |
アメリカから、亡くなった戦友の娘ダニー(ララ・ピーク)と一緒にサッカーの試合を見るため、元ネイビーシールズのマイケル・ノックス(デイヴ・バウティスタ)がやって来る。ところがスタジアムにはテロリストが侵入しており、スタジアムを封鎖し、西側に亡命し整形までして姿を消し死亡したことにした男を観客の中から探し出そうとしていた。
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堂々たるB級映画。格闘技に、銃撃戦に、爆発、勧善懲悪、痛快アクション、そしてハッピー・エンド。そう、B級はこうでないと! IMDbではわずかに5.7点。でもボクは面白かった。ご都合主義的展開ながらアクションを堪能できた。思わずハラハラドキドキ。見て良かった。外国人の観客は結構大笑いしていたが。 細かな点では、残念なことも多い。まあ、いきなりガッカリさせられるのは、元ネイビー・シールズの隊員が軍服を着てやってきて、腕のところに「ネービー・シールズ」なんて書かれたワッペンを貼っていること。本物がこんなことする? だいたいシールズのワッペンなんてあるの? そしてスタジアムの回りの携帯の中継基地を爆破した時点で、警察が飛んでくると思うのだが。そして「ダイ・ハード」(Die Hard・1988・米)的でもある。 そして、アクション・シーンになると動き回るカメラ。スピード感やダイナミックさを出そうというのかもしれないが、シネスコでやっちゃダメでしょ。目が回って観客が酔う。しかも何をやっているのか分かりにくい。 ピアース・ブロスナンは、この前にも同じような雰囲気のスタジアムで狙撃するようなB級映画に出ていたと思うのだが、わからなくなった。勘違いかも。 いい味を出していたのは、男勝りのツッパリ系タチアナを演じたアレクサンドラ・ディヌ。ルーマニア生まれの美女で、普通の役だと、普通の美人。本作ではまるで別人みたい。女優だなあ。イタリアなどのTVで活躍していて、日本で劇場公開されたのはニコラス・ケイジの「コード211」(211・2018・米/ブルガリア)くらいしかない。 劇中、何回かイギリス人がサッカーじゃない、フットボールだと言っていた。サッカーと呼ぶのはアメリカ人と日本人くらいらしい。本作ではアメリカ人がバカにされている。 銃は、ロシアのシーンでは当然AKを使用。スタジアムに侵入したテロリストたちは、サプレッサー付きマイクロUZI、タウルスPT92、サプレッサー付きP229、サプレッサー付きMP5、そしてS&Wの新型のチーフっぽい5連発、IMIのジェリコ941、イギリスの特殊部隊がM4カービンといったところ。 公開5日目の初回、といっても品川の劇場は平日のためか14時スタートという遅さ。全席指定で2日前にネットで確保して、当日は15分ほど前に開場。途中10人くらいになって、女性が2〜3人、若めの中年男性1人、若い女性1人という感じ。最終的には208席に13人ほど。品川の平日はこんなものなのだろう。 CM・予告の途中でマナーがあって、チョコレートプラネットのTT兄弟から映画泥棒で暗くなり、フル・サイズのシネスコで本編へ。 |