2019年4月28日(日)「アベンジャーズ/エンドゲーム」

AVENGERS: ENDGAME・2019・米・3時間01分

日本語字幕:手描き風書体下、林 完治/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri ALEXA 65、IMAX)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1ch、dts:X、Auro 11.1、Sonics-DDP、12トラック・デジタル・サウンド、IMAX 6トラックも)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:アンソニー・ルッソ、
   ジョー・ルッソ
原作:スタン・リー、
   ジャック・カービー、
   ジム・スターリン
脚本:クリストファー・マルクス、
   スティーヴン・マクフィーリー
撮影:トレント・オパロック
出演:ロバート・ダウニー・Jr、
   クリス・エヴァンス、
   スカーレット・ヨハンソン、
   ジェレミー・レナー、
   クリス・ヘムズワース、ほか

公式サイト
https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
(全国の劇場リストもあり)

サノス(ジョシュ・ブローリン)により全宇宙の生命の半分が消えてしまった世界。ヒーローたちも半分になってしまっていた。そして酸素がなくなり、宇宙で死を迎えようとしていたアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)の前にキャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)が現れ、地球へと連れ帰る。生き残ったヒーローたちはサノスを見つけ出すと、頭をはねる。そして5年後、アントマン(ポール・ラッド)が意識を取り戻し、厭世観あふれるヒーローたちの前に現れると、消えた人々を取り戻すことができる方法があると提案する。


86点

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 スゴイ映画。とても豪華な作りで、お金がかかっていて、キャストもほとんどがスターという、オール・スター・キャスト的ハリウッド超大作。そして「アベンジャーズ」シリーズの最後を飾るのに相応しい作品。面白かった。IMDbでは9.1点という高評価。

 トイレ休憩無しの181分がそんなに長く感じなかった。丁寧にそれぞれのキャラクターを描いている。だからそれぞれの心情もちゃんと伝わってくる。全編がほぼアクションながら、ドラマがキッチリ描かれている。うまい。みんなが顔出し程度ではなく、ちゃんと魅力的。それぞれに見せ場もある。もちんとてもたくさんのキャラクターが登場するので、カメオ出演的な人も多いのだが、こんなスターがちょい役で!という感じにはなっている。

 1つたけ気になったのは、解決策がタイム・トラベルというところ。話が面白いから良いんだけれど、夢オチにも近い禁じ手とも取られかねない方法だ……。それを面白く見せてしまうところが、本作の凄いところでもあるんだけれど。タイム・トラベルの理屈は「アントマン」(Ant-Man・2015・米)的で、量子世界がどうとかこうとか。よくわからなかった。クライマックスの戦いは、ひょっとしてアメフト?

 予告編に使われていたが、本編ではなかったシーン(カット)もあった。ブラック・ウィドウがインドア・レンジでグロックを撃つシーンなどは、たぶん本編になかったと思う。長くなりすぎて、泣く泣くカットしたシーンは多いのではないだろうか。なにしろ3時間超えだ。

 銃はネシールドがグロックとM4を使用、過去のシーンでジープにM2重機、東京のヤクザはイングラム、ウィンター・ソルジャーはミニミ、といったところ。

 ちなみに、日本のシーンには真田広之がヤクザの親分のような感じで登場、チャンバラを展開する。ただ予告で監督が言っていたような重要なシーンでも何でもなく、なくても良いパート。ホクアイが世界中で殺しまくっている悪党の1人に過ぎなかった。残念。

 スタン・リーは1920年のニュージャージーにいたドライバーで登場。これが最後だろうか。ちょっと寂しい。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。IMAXや4Dもありながら、通常の字幕版(ATMOS上映だったが)も着いた時点で残席わずかの黄色表示。14〜15分前に開場。観客層は若い人から中年層がメインで、めずらしくシニアは少なめ。最終的には499席の9割くらいが埋まり、9席×2列のプレミアム席はすべて埋まった。この面白さだと今後も混雑は続くかも。

 それにしても、かなり頻繁に4Dスクリーンの振動が伝わって来て不快だった。どうにかしてほしいなあ。


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