日本語字幕:丸ゴシック体下、種市譲二/シネスコ・サイズ(表記なし、IMDbでは2.35)/音声表記なし
(英15指定、米R指定)
監督:ジェフリー・ナックマノフ 製作:キアヌ・リーヴス、 スティーヴン・ハメル 原案:スティーヴン・ハメル 脚本:チャド・セント・ジョン 撮影:チェコ・バレス 出演:キアヌ・リーブス、 アリス・イヴ、 トーマス・ミドルディッチ、 ジョン・オーティス、ほか |
未来世界。プエルリコ、アレシボにあるバイオナイン産業の研究所で、ウィリアム・フォスター博士(キアヌ・リーブス)率いるチームは、人間の意識をロボットに移す研究をしていた。そして新たなドナーが現れ、試験体345に移す実験を行うが、345が暴走、失敗してしまう。上司のジョーンズ(ジョン・オーティス)からは、失敗ばかり続いているので、出資者が撤退を考えていると告げられる。そんな時、フォスター家全員で週末の家族旅行に出かけるが、豪雨に遭遇し倒木に衝突。さらに池に転落し、子どもたち3人と妻モナ(アリス・イブ)を失ってしまう。絶望の中、ウィリアムは亡くなった全員の意識をコピー、法律で禁じられているクローンを作りそこに移す決心をし、助手のエド(トーマス・ミドルディッチ)を呼び出す。
|
IMDbではわずかに5.4点。しかしボクは面白かった。なかなかスリリングなSFアクション。確かに、スタートは身勝手な犯罪。周りの人まで巻き込んで、自分の願いを叶えようとする。実際、犠牲者まで出てしまっている。だから前半はちょっと引いてしまうところがある。ただ、後半、それがバレそうになって、偽りでも幸せそうな家族の様子を見せられると、つい応援してしまいたくなる。主人公は、基本、良い人。しかもキアヌー・リーヴスが演じているわけで…… ここが微妙で、応援したくなった人は面白かっただろうし、ならなかった人はつまらなかっただろう。 まあ倫理を欠いた科学者の暴走であり、誰かに強いられたり騙されたりということではない。自分の責任。でも、何でもお金という感じの上司の嫌らしさがそれを和らげ、さらには巨悪の登場で立場が逆転する。とはいっても、巨悪が軍というのは、B級映画ではパターンのようなもので……。 とにかく、どんどん二度目の悲劇に向かって突っ走って行くようで、どうなるんだろうと心配して見ていると、驚きの展開が用意されていて、ちゃんと収まるところへ全員を収めて見せる。B級らしいエンディング。安直と言われるかもしれないが、大ぶろしきを広げるだけ広げて逃げるより、ずっと良いかなと。そのエンディングはSFショート・ショート的でもある。 銃は、怪しげな男たちがグロックを使用。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は20分前くらいに開場。観客は、最初10人くらいいて若い人が1人か2人。女性も1人か2人。あとは中高年男性。その後、小学生くらいの男の子を連れたお母さんも現れたがほぼこの比率で、最終的には122席の6.5割くらいが埋まった。もっと入っても良いような気がするけど……。 シネマ・チャンネルからCM・予告、半暗になってさらにCM・予告と続いて、マナー、暗くなって映写機のマスクが左右に広がって、足元注意、映画泥棒から本編へ。直前の映画泥棒はシラケルから止めて欲しいなあ。 |