日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、in Panavision、ALEXA、IMAX)/dtsX、ドルビーATMOS+VISION
(米PG13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)
監督:マイケル・ドハティ 脚本:マイケル・ドハティ、 ザック・シールズ 撮影:ローレンス・シャー 出演:カイル・チャンドラー、 ヴェラ・ファーミガ、 ミリー・ボビー・ブラウン、 渡辺謙、 チャン・ツィイー、ほか |
5年前、ゴジラがサンフランシスコでムートーと戦いを繰り広げた際、長男を失った母であり、巨大生物調査機関モナークの科学者でもあるエマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)は、娘のマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)と共に、モスラの卵が羽化しそうだという連絡を受けて中国の現場に向かうが、武装集団の襲撃を受け、拉致されてしまう。そのころ、モナークの芹沢猪四郎(せりざわいしろう、渡辺謙)博士、ヴィヴィアン・グレアム(サリー・ホーキンス)博士、技術統括官のサム・コールマン(トーマス・ミドルディッチ)の3人はワシントンD.C.で公聴会に出席し、世界中で休眠中だった怪獣が活動を始めたことを報告していたが、ラッセル母娘が拉致されたという知らせを受け、元夫のマーク・ラッセル(カイル・チャンドラー)を呼ぶと、探索を始める。
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スゴイ! 圧倒された。映像の持つ力が半端ではない。これでもかとたたみかけてくる。格闘の見せ方がうまい。ただ、それがほとんど3D-CGで作られたものというのには複雑な思いもあるが、とにかく圧倒的。とんでもない大ボラ話を、いかにもありそうに作って見せたと。昔のSF冒険映画にあった地球空洞説とか、地球生命体説とか、トンデモねたを盛り込んだ一大ファンタジー。ちょっと子供の頃に見たゴジラ映画の興奮を思い出せたような気がする。もっとずっと子供向けだった気はするが。 ちゃんと悪役、良い役があって、ラドンはラドンっぽいし、最初モンスター・ゼロと呼ばれていて後半ギドラと呼ばれるようになるキングギドラは宇宙から来たことになっているし、幼虫から繭になって羽化するモスラは神々しさもあり、美しくしかも強い。そしてザ・ピーナッツにどことなく似ているチャン・ツィイーが、先祖の写真をめくると双子らしい写真も入っていたり、秘密兵器のひとつとしてオキシジェン・デストロイヤーが使われたりと、原作に敬意を払って作られているなという印象。どう見ても日本人にしか見えない原住民がいる南の島から始まるわけではないが、地球空洞説とか、昔の怪獣映画やSF冒険映画によく出てきた設定とかも、イイ感じ。ラストにはモスラのテーマも。タイトル・バックにはカタカナのゴジラも見えるし……。お経風のコーラスもなかなか神秘的な感じで良かった。 しかもちゃんと「キングコング:髑髏島の巨神」(Kong: Skull Island・2017・米/中)の設定を取り込んでいて、髑髏島のことが度々出てきて、たぶん次は「ゴジラ対キングコング」になるんだろうなと。ギドラの頭が…… どっちが良いものになるんだろう。ただ、あまり興味は惹かれないけど。 銃は、怪獣のDNAを集めているというアラン・ジョナーが率いる部隊はFN SCARやAKのタクティカル・カスタム、M4系のM-LOKハンドガード付きなどを使っている。エマ・ラッセル博士はタイ・ホルスターでグロックを携帯している。 タイトルは、映画のクレジットでは「GODZILLAゴジラ」(Godzilla・2014・米/日)も手掛けたカイル・クーパーとプロローグ・フィルムズだったが、IMDbではタイトル・デザイナーはクリスチャン・アントリンになっていた。どういうことなんだろう。 公開3日目の初回、新宿の劇場はTCXスクリーンのATMOS上映で+200円。2日前にネットで確保して、当日は20分前くらいに開場。劇場自体は30分前のオープンだったので、トイレに行ったりしていたらすぐ。あまり余裕がなかった。下は小学生くらいの3人組からいて、若い人多めで、中高年まで幅広かった。男女比は最初8対2くらいで、最終的には7対3くらい、ほぼ男性。499席の9割ほどが埋まり、9席×2列のプレミアム席もほぼすべて埋まった。後ろのBOX席はわからなかったが。 CM・予告から半暗になって予告が続き、マナーのあと暗くなって、TCXのデモ、ドルビー・アトモスのデモがあり、いよいよというところで映画泥棒でガクッときて、本編へ。遺跡風のWBロゴが良い雰囲気。 エンド・クレジットの後に映像があって、キング・ギドラの首を買う男が。これがゴジラ対キング・コングにつながるのか。いずれにしても、エンド・ロールになってすぐに席を立たないように。 それにしても、4D劇場の震度が頻繁に伝わって来て不快だった。 |