2019年6月9日(日)「アラジン」

ALADDIN・2019・米・2時間08分

日本語字幕:手描き風書体下、中沢志乃/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、Panavision、ALEXA、IMAX)/ドルビーATMOS+VISION(IMDbではドルビー・デジタル、dts:X、ドルビー・サラウンド、IMAX 6-Track、IMAX 12 trackも)

(米PG指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:ガイ・リッチー
脚本:ジョン・オーガスト、
   ガイ・リッチー
撮影:アラン・スチュワート
出演:ウィル・スミス、
   メナ・マスード、
   ナオミ・スコット、ほか

公式サイト
http://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html
(全国の劇場リストもあり)

砂漠の王国アグラバーで、こっそり宮殿を抜け出したジャスミン王女(ナオミ・スコット)は、市場で思わず貧しい少年たちに売り物のパンを挙げてしまい、泥棒として追われることに。それを見ていたコソ泥のアラジン(メナ・マスード)がジャスミンを助けるが、彼女は王女の侍女だと嘘をつく。一方宮殿では王位を狙うジャファー大臣(マーワン・ケンザリ)が、絶大な力を手に入れるため、魔法の洞窟の奥にある魔法のランプを手に入れるため、中に入ることができる「清らかな心を持った、ダイヤモンドの原石のような者」を探し、何人も試しては失敗していた。


76点

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 アニメで描かれた世界が、そのままの雰囲気で、豪華な実写映像になったミュージカル。ミュージカルが苦手な人はダメかもしれないが、ボクは面白かった。豪華な衣装、大人数によるダンス(群舞)、素晴らしい歌の数々、ほどよいユーモア、そして美男美女。見終わって出て行く時、若いカップルの女性が「あと2回くらい見たい」と言っていた。字幕のせいか、テンポが速すぎるのか、ちょっと消化不良な部分はあった気がする。ボクもまた見たい気になった。

 そして、128分もありながら、見た感じはちょっと物足りない感じ。もっと長く見たかった。大冒険が満載なのに、エピソードが少ないというか、もう少しじっくり描いて欲しかったというか。今の内容なら2時間半くらいで、もっと描き込んで欲しかったし、エピソードを足して3時間くらいあっても良かったかと。

 エンド・クレジットを見ると最初にウィル・スミスの名前が出てきた。彼が主役か。映画も彼から始まる。彼の語る物語。ラストはそこへ戻って来て、種明かしみたいなものがあって、ダンスで締める。王道の作り。そして、英語だと、ちょっとくらい恥ずかしくなるようなセリフを言っても、わりとそのまま受け入れられる感じがする。気恥ずかしさが薄まるような。

 気になったのは、コソ泥の話であり、生きるためとは言え、盗みをするのはいかんだろうと思ってしまうこと。追っ手から逃げるのに、身代わりにカーペットを投げて民家の屋根に穴を開けるのはハリウッドのあるあるで、本当だったらダメでしょ。物語だから問題にもならず許されるけど。って、まあ、それをいっちゃ、おしまいよ。

 まあ、ヒロインのナオミ・スコットがキレイだった。プリンセス役にピッタリ。日本の戦隊ものをハリウッド・リメイクした「パワーレンジャー」(Power Rangers・2017・米/香/日ほか)でピンク・レンジャーを演じていたらしい。ウィル・スミスも良い役で、印象に残った。下げた株を戻したかな。

 それにしても監督が強烈なバイオレンスで知られるガイ・リッチーとは意外。

 公開2日目の初回、日比谷の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は25分前くらいに開場。若い女性が多い。年齢層は若い人から中高年まで幅広いものの、字幕版ということもあるのか、幼い子はいなかった。ほぼ大人以上という感じ。場所柄もあるかなあ。最終的には756席がほぼ満席。10席×2列のプレミア席もすべて埋まり、その前にあった9席のラグジュアリー席は8席くらい埋まった。男女比は2.5対7.5くらいで、圧倒的に女性の方が多かった。

 CM・予告から半暗になって、マナーのあと映写機のマスクが左右に広がりフル・サイズになってTCXのデモ。足元注意が出てもまだ入ってくる人がいて、映画泥棒から本編へ。


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