2019年6月15日(土)「メン・イン・ブラック:インターナショナル」

MEN IN BLACK: INTERNATIONAL・2019・米・1時間54分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/ビスタ・サイズ(デジタル、1.85、with Arri、IMAX)/ドルビーATMOS+VISION(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、dts:X、Auro 11.1も)

(米PG-13指定)(IMAX版、4D上映もあり)

監督:F・ゲイリー・グレイ
脚本:アート・マーカム、
   マット・ハロウェイ
撮影:スチュアート・ドライバーグ
出演:クリス・ヘムズワース、
   テッサ・トンプソン、
   リーアム・ニーソン、
   レベッカ・ファーガソン、
   エマ・トンプソン、ほか

公式サイト
http://meninblack.jp
(全国の劇場リストもあり)

幼い頃エイリアンに遭遇していたモリー(テッサ・トンプソン)は、大人になって宇宙人と関わる仕事をしたいと思い、UFO関連の事件が起きると現れる黒ずくめの男たちを見つけて尾行し、建物への侵入を果たす。そして捕まるとエージェントO(エマ・トンプソン)に、エージェントとして採用して欲しいと売り込む。テストに優秀な成績で合格したモリーは見習いのエージェントMとして採用され、ロンドン支局に派遣される。


74点

前へ一覧へ次へ
 面白かった。壮大なトンデモ話。しかし、個性的なエイリアンたちがたくさん登場し圧倒されるし、笑いもアクションもたくさんちりばめられていて、凶悪なヤツはかなり凶悪で良い。IMDbではわずかに5.5点だが、ボクは気に入った。何も考えず、頭を真っ白にして、ただ単純に楽しめる。何も残らないけど。

 何より良かったのは、話の構造がスパイ映画のようになっていて(だから凶悪とアクションと笑いが重要)、事件の謎を追ってニューヨークからロンドン、パリ、マラケシュ、ナポリと世界を股に掛けたスケールの大きな大冒険。やっぱ、これはスパイ映画だわ。

 女性エージェントを中心に話が展開し、メン・イン・ブラックのメンの部分にこだわるところが笑わせる。昨今のミー・トゥーにもつながる部分。上司のエマ・トンプソンが「今そこに触れないで」と受けるところも面白い。

 前作から色々引き継いでおり、黒いサングラスはポリスのウェリントン型SPL892I、2万円くらい、腕時計は三角形のハミルトン・ベンチュラ、10万円くらい。ラストにMとHが乗る車はレクサス。

 MIBで監視中の宇宙人としてモニターに映っていたのは、アリアナ・グランデとイーロン・マスク。これも笑った。そして新キャラ、小さな宇宙人のポーニィがかわいかった。

 小さなネタでは、壁のタイルがインベーダー・ゲームのキャラになっていたり、カニエ・クエスト発言とか、映画ネタ(「アイズ・ワイド・シャット」みたいな雰囲気だとか、「君に読む物語」の続編か?とか)もあって、なかなかマニアック。

 劇中、青いボタンか赤いボタンか、という選択シーンがあるが、青か赤かというのは、ハリウッド映画にはよく出てくるもの。元ネタは「不思議の国のアリス」の大きくなったり小さくなったりする薬ではないのだろうか。

 音響は重低音がよく響き、クリアで立体的。さすがハリウッド大作という感じ。

 銃はSFプロップだが、ストリートで戦うシーンでは、トンプソン風と、ミニガン風が使われている。

 公開2日目の初回、日比谷の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。字幕版だからか、メインは中高年のしかも高寄り。男女比は7対3くらいで男性の方が多く、最終的には456席の9割くらいが埋まった。10席×2列のプレミア席は5席ほど残して埋まり、8席のボックス席も4席ほどが埋まった。

 CM・予告の途中で半暗になり、マナーから暗くなって、足元注意に続いて映画泥棒。映写機の左右マスクのまま本編へ。


前へ一覧へ次へ