2019年6月30日(日)「神と共に 第二章:因と縁」

ALONG WITH THE GODS: THE LAST 49 DAYS・2018・韓・2時間21分(IMDbでは142分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、根本理恵/シネスコ・サイズ(IMAX)/ドルビーATMOS

(韓12指定)

監督・脚本:キム・ヨンファ
原作:チュ・ホミン
撮影:キム・ビョンソ
出演:ハ・ジョンウ、
   チュ・ジフン、
   キム・ヒャンギ、
   マ・ドンソク、
   キム・ドンウク、ほか

公式サイト
http://kamitotomoni.com
(全国の劇場リストもあり)

冥界の3人の使者、リーダーの弁護士のカンニム(ハ・ジョンウ)、警護のヘウォンメク(チュ・ジフン)、補助弁護士のトクチュン(キム・ヒャンギ)が、自らの生まれ変わりもかけて今度担当するのは、前回手がけて見事生まれ変わらせた貴人ジャホンの弟、軍人のキム・スホン(キム・ドンウク)。カンニムはスホンが無念の死を遂げたため生き返らせるべきで、裁判は7つの地獄すべてではなく、その点のみにて争われるべきだと主張する。閻魔大王(イ・ジョンジェ)は認める条件として、3人の肩書きを賭け、すでに寿命が尽きているのに冥界にやってこない老人を連れてくるよう命じる。しかし下界ではその老人は屋敷神のソンジュ神(マ・ドンソク)によって守られていたため、これまでにも何人もの使者が行ったが、みなことごとく失敗していた。


75点

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 やはり続編は一作目を超えられない。そんな感じ。面白かったし、見応えもあったが、新鮮さはなくなり、各種地獄も見慣れ、魅力的なキャラクターもほとんど増えないから、ちょっと凡庸な印象。使者3人と閻魔大王までの過去が明らかにされ、感動的な物語が描かれるのだが、前作ほどではなく、涙を誘うほどではなかった。何度も繰り返される「許しを求めたのか」というのも、ちょっとなあ。

 前作は地獄での裁判がメインになっていたが、今回は、それもあるがサブで、メインは3人の使者の過去、千年前の歴史物語のようなパート。高麗が支配していた時代。北の辺境の地では女真族や契丹族と戦っていたと。どうにも血まみれだし、ファンタジーとあまり相容れないような気も。

 とはいっても、凄い人間関係で、ラストにはそういう事だったのかと、合点がいく。見事につながっている。そして、悲劇だが、希望があり、爽やかな終わり方。この辺はうまいなあと。

 もちろん今回もデジタルを使いまくりだが、恐竜が出てくる下りは「ゴーストバスターズ」(Ghostbusters・1984・米)のマシュマロ・マンのよう。心に思ったものが現れると。内容的には「ジュラシック・パーク」(Jurassic Park・1993・米)だったけど。

 銃は、軍のシーンで韓国のオリジナル・アサルト・ライフル、K2が登場。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で2日前にネットで確保。当日は10分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広かったが、前回同様オバサン系が多く、男女比は最終的に3.5対6.5くらいで女性の方が多かった。最終的には580席に95%くらいの入り。素晴らしい。韓国とギクシャクしていても、ほぼ満席になるなんて。

 スクリーンはシネスコ・サイズで開いており、CM・予告の途中で映画泥棒があって、ラストにマスクが左右に広がり、暗くなってからマナー。そして本編の前に日本語で前編のまとめ映像が流れ、本編へ。


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