2019年7月7日(日)「Dinerダイナー」

2019・日本テレビ放送網/ホリプロ/ワーナー・ブラザース映画/パルコ/WOWOW/バップ/読売テレビ放送/博報堂/ポプラ社/日本出版販売/GYAO/シネバザール/ラッキースター/札幌テレビ放送/宮城テレビ放送/静岡第一テレビ/中京テレビ放送/広島テレビ放送/福岡放送・1時間57分

ビスタ・サイズ(シネスコに映写機の左右マスク。表記なし)/音響表記なし

(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕付)


監督:蜷川実花
原作:『ダイナー』平山夢明
   ポプラ社「ポプラ文庫」
脚本:後藤ひろひと、杉山嘉一、
   蜷川実花
撮影:相馬大輔
出演:藤原竜也、玉城ティナ、
   窪田正孝、本郷奏多、ほか

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/diner-movie/
(全国の劇場リストもあり)

オオバカナコ(玉城ティナ)は、メキシコへ旅行するための資金、30万円を作るため怪しいアルバイトに手を出し、組織に捕まりウエイトレスとして売り飛ばされる。そこは会員制の殺し屋専用レストラン「ダイナー」。オーナーはギャングで、シェフは元殺し屋の天才料理人、ボンベロ(藤原竜也)。クセ者ばかりが訪れるそのダイナーで、町を牛耳る4人のボス達の親睦会が開かれることになる……。


72点

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 うーむ、舞台の芝居っぽい映画。特に冒頭のミュージカルのような孤独のイメージ・シーンや、学芸会風のステージのシーンは必要だったんだろうか。舞台が好きな人は良いかもしれないが、普通の映画ファンからすると、むしろ引いてしまい、映画に入り込めない感じになってしまった。セットもキレイだったが(特に生花)、現実離れした感じでよけいに舞台っぽさが際立つことに。

 話としては、大人の血まみれファンタジーという感じだろうか。セリフも設定も芝居がかっているような印象。オオバ・カナコは大バカな子? 後半はあまり気にならなくなったが、それでも見ている最中に、どうして閉じこめられた奴らは鉄格子を切るディスク・グラインダーみたいな道具を持っていたの? ドアなどを破るSWATが使うようなエントリー用のバッテリング・ラムという専用の道具をどこから出したの? など、いろいろ気になった。ドラえもんか!

 話のエンディングは、「ボーン・アイデンティティー」(The Bourne Identity・2002・米/独/チェコ)と同じと言ってもいいのでは。ほかの部分も似ているところが。ジェイソン・ボーンも殺し屋だったし。

 料理のことはよくわからないが、名料理人の話なのに、印象に残る料理がスフレとハンバーガーっていうのも、ちょっとなあ。レストランではなく、ダイナーだからか……。

 銃は、藤原竜也が1911オート(ミリタリー・ガバ?)の2挺拳銃で、窪田正孝がクリンコフことAKS-74U、奥田瑛二がパイソン2.5インチ、土屋アンナがベレッタ92シルバー、真矢ミキがたぶんスーパー・ブラックホーク。ほかにもグロックやM4、有鶏頭の水平二連ショットガン、最後にはRPGまで登場。銃器特殊効果はビッグショット。

 一部、演出なのか、画質の良くないシーンがあったが……。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は11〜12分前に開場。若い人から中年くらいまでがメインで、高齢者は少なかった。女性も少なかったが、ほぼ若い女性。まあ、そうだろうなと。最終的に301席に5.5割くらいの入り。男女比は8対2くらいで圧倒的に男性が多かった。

 スクリーンはシネスコで開いており、CM・予告の途中に映画泥棒を挟んで、暗くなって本編へ。


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