2019年7月21日(日)「東京喰種 トーキョーグール【S】」

2019・松竹/木下グループ/電通/集英社/レプロエンタテインメント/ギークピクチュアズ・1時間33分

シネスコ・サイズ(表記なし)/音響表記なし

(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕付)
(日R15+指定)

監督:川崎拓也、平牧和彦
原作:『東京喰種トーキョーグール』石田スイ
  (集英社 ヤングジャンプ コミックス刊)
脚本:御笠ノ忠次
撮影:小宮山充
出演:窪田正孝、松田翔太、
   山本舞香、ほか

公式サイト
http://tokyoghoul.jp
(全国の劇場リストもあり)

ある日、カネキ(窪田正孝)やトーカ(山本舞香)らグールたちが密かに集う喫茶店「あんていく」に、美食家のグール、月山習(つきやましゅう、松田翔太)が訪れ、カネキを良い本がそろった秘密のレストランに誘う。月山は半グールであるカネキの独特の香りに惹かれ、カネキを食べようとしていたのだった。


58点

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 うわー、これは……。最初の印象は、昔のTVの、30分の特撮ものみたい、というもの。見て後悔。やっぱり止めておけば良かった。基本、アクション映画であるはずなのに、いちいち必要ないことまでセリフで説明する冗長な映画。余計なことしゃべってないで、早く戦えよと。画質も半分くらいは古いフィルム作品のようで、コントラストが低く、白っぽく、力なく、解像度も低く、まるで昭和な印象。手持ち撮影も多すぎ。カメラ揺れまくり。ボクには全く合わなかった。内容がない、退屈、眠い。

 ドラマも古い時代劇的なところもあり、エピソードの1つ1つがパターンというか昭和的というか、心に響かない。何も伝わってこなかった。お弁当の話とか、彼を救うため自分を食わせた彼女の話とか…… その描き方も心に刺さってこなかった。余計などうでもいい話は長いのに、前作のおさらいとか、初めて見る人のための説明とかはほとんど無し。前作は2年も前だし、もう忘れたって。

 さらには、かなり低予算のようで、前作と違ってグールがなかなか出てこない。お金のかかる3D-CGはあまり使われていない。ほとんどはワイヤー・ワークで俳優を宙づりにして超能力的な表現をするだけ。とてもチープな印象。見所、ないじゃん。山本舞香のファンはひょっとすると楽しめるかもしれないが、それ以外は…… うーむ、残念。ちょっと「彼岸島デラックス」(2016・日)的な感じも。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。受付開始ほぼジャストにアクセスしたら、なんと待ち順が6,500人くらい。全スクリーンでの待ち列だが、やっぱり「天気の子」だろうか。つながるまで30分ほどかかった。やれやれ。当日は13〜14分前に開場。主に若い人から中年くらいだが、中年層が多かった感じ。男女比は6対4くらいで男性の方が多め。最終的に232席の6.5割くらいが埋まった。話題作としては少なめではないか。しかも今後増えるとは思えない……。

 スクリーンは1:2.0くらいの比率で開いており、CM・予告の途中でほぼ暗くなり、映画泥棒の後、埼玉に引き続き銀座の劇場がドルビー・シネマ化されると。そしてスクリーンのマスクが左右に広がって、シネスコ・サイズになって、マナーから本編へ。


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