2019年8月4日(日)「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」

FAST & FURIOUS PRESENTS: HOBBS & SHAW・2019・米・2時間16分(IMDbでは135分)

日本語字幕:手描き風書体下、岡田壮平/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri ALEXA、ドルビー・ビジョン、IMAX)/ドルビーATMOS、dts:X(IMDbではAuro 11.1、ドルビー・サラウンド7.1も)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、4D上映もあり)

監督:デヴィッド・リーチ
脚本:クリス・モーガン
   ドリュー・ピアース
撮影:ジョナサン・セラ
出演:ドウェイン・ジョンソン、
   ジェイソン・ステイサム、
   ヴァネッサ・カービー、
   イドリス・エルバ、ほか

公式サイト
https://wildspeed-official.jp
(全国の劇場リストもあり)

イギリス、ロンドン。MI6の特殊部隊は犯罪者グループを急襲し、移送しようとしていたCT17殺人ウィルスを確保する。しかしその時、バイクの一団と防弾スーツに身を包み超人的なパワーを発揮する男、ブリクストン(イドリス・エルバ)が現れ、次々と特殊部隊員を倒して行く。隊員の1人、女性隊員のハッティ(ヴァネッサ・カービー)は任務を全うするため、ウィルスを自分に注入すると姿を消す。するとブリクストンは現場をハッティが裏切ったように見せかけ後を追う。事態を重く見たCIAとMI6は、それぞれ元DSS(外交保安部)の捜査官だったルーク・ホブス(ドウェイン・ジュンソン)と、元英特殊部隊のデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)に声を掛け、世界的危機から人類を救うため協力してウィルスを回収するよう依頼する。


84点

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 面白かった。アクション映画を堪能した。満足。金も手間も時間も、とんでもなく掛かっているだろう。136分ほぼ全編がアクション。それも、どれもが工夫を凝らされた、アイディア溢れる見たこともないような仕掛け満載。画もキレイだし、音もクリアで大迫力。超絶アクションはCGでなければ無理だと思うが、一体どうやって撮った(作った?)のか。まるで1カットで撮影したかのよう。IMDbでは6.9点の評価。

 もうほとんどストリート・カー・レースの匂い、「ワイルド・スピード」の名残はなく、スケールも世界規模となり、ほとんど007のような話に。アウトローよりむしろ正義の味方なわけで、あえて「ワイルド・スピード」と付ける必要もなかったのではないかと。

 あえて難を言えば、アクション・シーンでちょっとカメラを動かしすぎか。シネスコなんだから、ちょっと押さえてくれないと。アメリカでは3D上映もあったようで、こんなにカメラを動かしたら酔ってしまうぞ。だから日本では3Dがなくなったのか(公式サイトでは権利者側の要請と)。4Dはあるけど。大丈夫なのか?

 トムとジェリー的な「仲良くケンカしな」というか、弥次喜多的なというか、2人のコンビは最高。しかし、もっと良かったのは、妹のヴァネッサ・カービーが素晴らしい。キレがあって、スタイリッシュで、とにかくカッコいい。すごいなあ。何人の男たちが心の中で「惚れてまうやろう!」と叫んだだろうか。演技をしながら、台詞を言いながらアクションしている。相当特訓したんだろうなと。最高! この女優さん、以前「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(Mission: Impossible - Fallout・2018・米/中ほか)に出ていた。確か悪いグループの女ボス的役ではなかったか。役名はホワイト・ウィドウ。短いシーンながら才能の片鱗が見えて光っていたと思うが、本作でブレイクではないだろうか。セクシーでカッコイイ、アクション女優の誕生!

 監督はデヴィッド・リーチ。「ジョン・ウィック」(John Wick・2014・米)のクレジットなし共同監督で、「アトミック・ブロンド」(Atomic Blonde・2017・独スウェーデンほか)や「デッドプール2」(Deadpool 2・2018・米)も監督している。だから本作にもライアン・レイノルズが、チョイ役のお下品なCIAエージェントで出ていたのか。たぶんこの監督は血管の中をアクション映画が流れているのだろう。アクションの天性の才能があるのでは。スタントマン出身で、ブラッド・ピットやマット・デイモンのスタント・ダブルも務めたことがあるらしい。

 銃は、ショウがP226、ホブスがマテバからチアッパに引き継がれたリボルバー、チアッパ・ライノ60DSを使用。ほかにグロック、USP、Mk23、M4カービン、MP5、スコーピオンEvo3A1も登場。imfdbによると悪党一味が使っていたブルパップはHS Produkt VHS-K2だそう。クロアチアの銃だそうで、ライフルがD2、カービンがK2になるらしい。これはわからないなあ。スクリーン初登場かも。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。予想外に若い人も多く、中高年まで幅広い。しかも若い人多め。メインは若から中くらい。男女比はメモし忘れたが、男性が多かったのは確か。ゴリゴリのアクションだし。最終的には407席の8割くらいが埋まった。10席×2列のプレミアム席も7席くらいが埋まった。

 CM・予告の途中で半暗になり、マナーから暗くなって、足元注意に続いて映画泥棒で本編へ。それにしても、暑い日でそれが原因なのか、右か左かわからないが隣に座った人が汗臭くて困った。逃げようがないし、本人は気付いていないようだし……。


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