2019年9月1日(日)「ブルー・ダイヤモンド」

SIBERIA・2018・加/米・1時間45分(IMDbでは104分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、北村広子/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Panavision、IMDbではArri ALEXA)/音響表記なし

(米R指定、日R15+指定)

監督:マシュー・ロス
脚本:スコット・B・スミス
撮影:エリック・コレツ
出演:キアヌ・リーヴス、
   アナ・ウラル、
   パシャ・D・リチニコフ、ほか

公式サイト
http://klockworx-v.com/bluediamond/
(全国の劇場リストもあり)

宝石商のルーカス・ヒル(キアヌ・リーヴス)は、ロシアの知人ピョートルからブルー・ダイヤモンドを仕入れるため、単身サンクトペテルブルグを訪れる。しかしピョートルの姿はなく、連絡も取れない。すると話を持ちかけていたロシア・マフィアのボリス・ヴォルコフ(パシャ・D・リチニコフ)が現れ、サンプルを2日以内に持ってこいと脅す。すぐにルーカスはピョートルの知人がいるシベリアのミールヌイへ行くが、知人もピョートルと連絡が取れず、別のヤツに売ったブルー・ダイヤモンドは、すべてよくできたニセモノだったという。そしてピョートルを探し続けるルーカスは、カフェを経営する若い女性カティア(アナ・ウラル)と知り合い、アメリカに妻を残して来たにもかかわらず恋に落ちてしまう。


70点

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 うーん、何を言いたかった映画なのか。シロート同然のダメ男が、マフィアがらみのダイヤの取引に手を出し、妻がいるにもかかわらず、他所の国で派手な浮気までやって、身を滅ぼしたと。だから何? 何の計画性もなく行き当たりばったりで、ろくな努力もせず、こうなるのは自業自得ではないか。まったく同情できない。

 何の能力も取り柄もない男の話なんて。よくキアヌー・リーヴスが引き受けたなと思ったら、プロデューサーにキアヌー・リーヴスが入っているではないか! 原案は、本作の前にキアヌーが出た(日本では公開順が逆になったが、本作の方が先に作られている)SF「レプリカズ」(Replicas・2018・英/中/プエルトリコ/米)の原案とプロデューサーのスティーヴン・ハメルという人。IMDbでは4.3点の低評価。

 ストーリーにひねりもなく、そのままの展開で、ただ主人公はラストで逃げなかったと。だから何? あまり必然性もないセックス描写はしつこいほどで、いかがなものかと。これがやりたかったのか。監督の前作に当たる劇場長編映画デビュー作(日本劇場未公開)もエロらしいし。評価が低いのだが、賞を取ったらしい。それで本作か。とほほ。IMDbではわずかに4.3点。ただ、たしかにマフィアの怖さは出ている。

 銃は、ピョートルがショルダーに入れておいていった銃がPPK。熊狩りでは各種ボルト・アクションが出てきて、キアヌーはバカにされて.22口径らしいレバー・アクション(マーリン?)を渡される。SKSカービンもあったかも。ラスト、キアヌーはモシン・ナガン・ライフルを渡される。マフィアはポンプ・ショットガン、M4カービン、M16(AR15)などを使う。1911オートもあったかもしれない。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。この日は映画の日で、混雑必至。しかも混雑しやすい劇場での上映…… 当日、案の定、入り口のエレベーターのところから長い行列。当日券を発行するにも行列。上のロビーも人だらけ。10分前くらいに開場。観客層は中高年メインで、女性はオバサンが1/4くらい。場内に入った途端、浮浪者のような匂いがした。臭い! ちゃんと掃除やってるのかなあ。入りは、暗くなった時点で80席に7割くらい。うむむ。映画の日だから入ったが……。

 スクリーンはビスタで開いており、CM・予告の途中で半暗になり、ラスト上下のスクリーン・マスクがせばまって、小さなシネスコになってから映画泥棒、暗くなって本編へ。


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