日本語字幕:手描き風書体下、古田由紀子/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、ドルビーVISION、IMAX(IMDbではPanavision、Primo 70、8K))/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、dts:X、Auro 11.1、IMAX 6-Track、12-Trackデジタル・サウンド、Sonics-DDPも)
(米PG指定、英PG指定)(日本語吹替版、IMAX版、ATMOS上映、4D上映もあり)
監督:ヨアヒム・ローニング 脚本:リンダ・ウールヴァートン、 ミカ・フィッツァーマン=ブルー、 ノア・ハープスター 撮影:ヘンリー・ブラハム 出演:アンジェリーナ・ジョリー(製作)、 エル・ファニング、 ミシェル・ファイファー、 ハリス・ディキンソン、 キウェテル・イジョフォー、 MIYAVI、ほか |
妖精たちがすむムーア国の女王となったオーロラ姫(エル・ファニング)は、対岸にある人間が住むアルステッド国のフィリップ王子(ハリス・ディキンソン)のプロポーズを受け、結婚することに。これで両国に平和がもたらされるはずだったが、実は裏で、フィリップ王子の母であるイングリス女王(ミシェル・ファイファー)は、妖精を倒すための毒薬を研究させており、たくさんの武器も密かに作って蓄えさせ、来たるべき戦争に備えていた。
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まさに女の映画。善と悪、妖精と人間、母と娘、女の戦い。貫禄ある国王も、二枚目の王子もいるけれど、お飾りのようなもので、何の役にも立たない。いなくても一緒。そして、前半はちょっと締まりが無い部分もある感じだが、徐々に乗ってきて、痛快なおとぎ話になって、ちょっと過激さもありつつ、お約束の「めでたし、めでたし」で終わる。見事。スッキリ爽快。迷いなし! エル・ファニングは可憐でかわいい王女、ブリンセスそのもののイメージだし、感情を殺してフラットなしゃべり方をするアンジェリーナ・ジョリーは、時に笑いを誘いながら怖い魔物を感じさせ、ゴッド・マザーの貫禄充分、ミシェル・ファイファーはいかにも国王さえ手玉にとって、味方のように見せかけて真綿で首を絞めるような姑的な陰険さが見事。現実世界にもいそうなヤツ。なんかちょっとデヴィ夫人に似てきてない? それはともかく、3人ともうまい。 監督はノルウェー出身のヨアヒム・ローニング。「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales・2017・米)の共同監督だ。もう1人の監督エスペン・サンドベリという人は、これまでヨアヒムと一緒に監督してきた人。本作ではついに別れてしまった。 プロダクション・デザインはパトリック・タトポロス。あの「GODZILLA」(Godzilla・1998・米/日)のゴジラをデザインした人だ。羽根とかのリアルで不気味な感じは共通するような気がする。 武器は、クロスボーがメインだが、矢ではなく妖精たちに効果があるとされるスチールのボールを弾にしてパチンコのように使う。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は12〜13分前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広かったが、目立っていたのは若い女性。男女比は2対8くらいで、女性のほうが多かった。これは内容に合っている気がする。最終的には499席に4.5割くらいの入り。9席×2列のプレミアム席は半分の9席が埋まった。これは早めに小さいスクリーンに移るかも。 CM・予告のあとマナーがあって暗くなって、TCXのデモ、ドルビーATMOSのデモから、まぶしい足元注意、映画泥棒で本編へ。 予告の時点から4Dスクリーンのものと思われる振動が伝わって来て、気持ち悪かった。どうにかして欲しいなあ。 |