2019年10月27日(日)「ロボット2.0」

2.0・2018・印・2時間27分(IMDbでは148分、中国版108分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、吉田裕子/字幕監修:深尾淳一/シネスコ・サイズ(2.35、デジタル、3Dカメラ、ビスタに上下マスクで上映)/ドルビーATMOS(公式サイトでは5.1ch)

(印UA指定、英12A指定)

監督・脚本:シャンカル
撮影:ニーラヴ・シャー
出演:ラジニカーント、
   アクシャイ・クマール、
   エイミー・ジャクソン、ほか

公式サイト
http://robot2-0.com
(全国の劇場リストもあり)

近未来のインド。ある日、突然、インドのある都市の200キロ圏内で使用中の携帯電話が飛び去るという事件が勃発。パニックが起きる。事態を重く見た政府は、特別委員会を招集し、ロボット工学の権威バシーガラン博士(ラジニカーント)と美人助手ロボットのニラー(エイミー・ジャクソン)に調査を依頼する。


72点

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 いつものように、まず最初にクレジットで「スーパー・スター、ラジニ」と出て始まる。さすが「ムトゥ踊るマハラジャ」(Muthu・1995・印)のスーパー・スター。前作に引き続き、これでもかとガンガン上乗せしてきて、なかなか話が終わらない壮大なスケールのSF冒険活劇。ロボット対決もあるが、怪獣映画的でもある。たぶんお金もかけまくりで、3D-CG満載。超贅沢な映画。スゴイ。ただ前作を超えてはいないと思う。

 正直、前作「ロボット」(Enthiran・2010・印)は、日本で劇場公開された139分の短縮版や、177分の完全版よりも、もっと短い機内上映版のほうが編集も異なり、わかりやすくちょうど良い長さで良かった。傑作だと思った。まあ、それは置いておいて、前作と大きく違うのは、前作がロボットの暴走を止める話だったのに対して、本作は「携帯電話の普及による電磁波の氾濫と鳥への影響に警鐘を鳴らしている」ことだろう。鳥が減ると昆虫が増え、鳥の1,000倍もいる昆虫が大量の葉っぱなどを食べて自然破壊が起きると。このへんは諸説ありというところかも。最低でも違法電波を取り締まれと。人間のせいで自然が破壊される。この辺は日本の怪獣映画的でもある。

 ただ、作りとしてはやっぱり大ざっぱな印象。なぜそうなるのか、良くわからないことがたくさん。正の信号と負の信号とか、負の力を正の電気で中和するとか……。

 銃は、インド軍がAK系のたぶんINSAS、ミニガン、そしてMP5系とM4系。マシンガン玉はMP5風

 それにしてもミニ・ミーやアイアンマンが出てくるのは、監督・脚本のシャンカルがアメリカ映画好きっていうこと?

  ラストはお約束のダンスと歌。これがまたお金が掛かっていて、豪華で見事。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。入ったらすでにCMが始まっていた。やっばり中高年がメインで、男女比はだいたい半々。最終的に157席に5.5割くらいの入り。

 スクリーンはビスタのフル?で開いており、CM・予告の途中で半暗になり、予告から暗くなってマナー、映写機の上下マスクで本編へ。


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