日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/シネスコ・サイズ(2.39、レンズ、デジタル、ドルビーVISION、Arri)/ドルビーATMOS、ドルビー・デジタル(IMDbではドルビー・デジタルなく、ドルビー・サラウンド7.1も)
(米R指定、西15指定、ハンガリー16指定)(日本語吹替版、IMAX版、4D上映)
監督:ティム・ミラー 脚本:デヴィッド・ゴイヤー、 ジャスティン・ローズ、 ビリー・レイ 撮影:ケン・セング 出演:リンダ・ハミルトン、 マッケンジー・デイヴィス、 ガブリエル・ルナ、 アーノルド・シュワルツェネッガー、 ナタリア・レイエス、ほか |
2020年のメキシコシティ。弟と共に自動車工場で働くダニエラ・ラモス(ナタリア・レイエス)は、新たに工場に導入されたロボットにより、弟がクビになることを抗議していた。そこへ、未来から送り込まれたターミネーターREV-9(ガブリエル・ルナ)が現れ、殺されそうになる。すると未来から送り込まれた女性兵士グレース(マッケンジー・デイヴィス)が現れ、姉弟を救い出すと車を奪い高速道路へ向かう。ところがREV-9が執拗に追って来て、あわやというところまで追い込まれる。そこへ22年前、新たに送り込まれたターミネーターT-800によって息子を殺されたサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れ、窮地を救ってくれる。 |
面白かった。ほぼ全編アクション。終わるまで、誰も立ち止まらない感じ。突っ走る。これは撮影するのが大変だったろうなあと。ただ、あまりにアクションのみで説明が無く、疑問点は多く、突っ走られてごまかされた感じも。遊園地のライドのようで、面白いのだが後に何も残らない。感動も薄め。感情もいまひとつ動かされなかった。これが正統な続編かあ……。 出演者の多くがラテン系の人で、ハリウッド作品とはちょっと雰囲気が違う。だから余計に続編という感じがしない。しかも未来が変わり過ぎ。前作でサラと息子と裏切ったT-800が未来を変えたため、新たに送り込まれた別のT-800によってジョン・コナーが殺害されてしまった世界。まあ、そうでもないと事件は起こらないわけだが。 キャストがちょっと地味でもあり、なじみもないかなあと。わずかに知っているのはサラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトンと、T-800のアーノルド・シュワルツェネッガーなのに、2人ともえらく歳を取っていて、寂しい感じが……。代わりになる個性ある魅力的キャラクターがいない印象。 製作とストーリーにジェームズ・キャメロンの名前があり、それで正統な続編ということになるのだろう。たぶん今は「アバター」の5まであるという続編で忙しいのではないだろうか。それに期待するとして、その意味では本作はちょっと残念だったかも。 監督は「デッドプール」(Deadpool・2016・米)で長編劇場映画監督デビューしたという人。もともとはアニメーターで、視覚効果やクリエイティブ・ディレクターなどを務め、監督デビューしたらしい。本作に向いていたのだろうかとも思われるが、プロデューサーのジェームズ・キャメロンの判断があっただろうし、うーむ、むずかしいなあ。 銃は、サラ・コナーが、imfdbによるとドラム・マガジンが付いたフォステック・オリジン12というオートマチック・ショトガンと、レミントンの870を切り詰めたポンプ・アクション・ショットガン。その後、M4カービンなども使う。グロックはだいたい皆が使う。T-800はベレッタARX-160のグレネード・ランチャー付き。サラは武器庫を持っていて、ダニーに撃たせるショットガンは、imfdbによるとブルパップのオートマチック、スタンダード・マニファクチャリングのDP-12だと。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分くらい前に開場。これも中高年メインで、男女比は半々くらい。比較的、女性のほうが若い感じ。ちなみに、着いた時点で、全上映回に1回も満席の赤表示または残席わずかの黄色表示がなかったのは3本の作品のみ。それは「ターミネーター」の通常字幕版、「マチネー……」、「Re:ゼロから……」。スクリーン・サイズというかキャパとも関係するので、一概には言えないが……。最終的には、9席×2列のプレミアム席は全て埋まり、499席の8割くらいが埋まった。 シネマ・チャンネルのあと半暗になって、CM・予告からマナー、暗くなってTCXデモ、まぶしい足元、映画泥棒で、本編へ。 このスクリーンも4D劇場の振動が伝わって来て、不快だった。なんとかして欲しいなあ。 |