2019年11月18日(月)「エンド・オブ・ステイツ」

ANGEL HAS FALLEN・2019・米・2時間01分

日本語字幕:丸ゴシック体下、北村広子/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri、IMDbではドルビーVISION)/ドルビー・サラウンド7.1

(米R指定、日PG12指定)

監督:リック・ローマン・ウォー
脚本:ロバート・マーク・ケイメン、
   マット・クック、
   リック・ローマン・ウォー
撮影:ジュールズ・オロフリン
出演:ジェラルド・バトラー、
   モーガン・フリーマン、
   ダニー・ヒューストン、
   パイパー・ペラーボ、
   ジェイダ・ピンケット・スミス、
   ニック・ノルティ、ほか

公式サイト
http://end-of-states.com
(全国の劇場リストもあり)

アメリカ大統領のトランブル(モーガン・フリーマン)は、引退するシークレット・サービス長官の後任として、マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)を考えていた。しかしバニングは長年の激務と、交通事故の後遺症で、ときどきめまいや頭痛に悩まされ、痛み止めを飲み、引退を考えていた。そんなとき、釣りに出た大統領が大量のドローン爆弾の攻撃を受け、警護していたシークレット・サービス全員が死亡。バニングは負傷するも大統領を救出するが、近くで爆発が起こり大統領が昏睡状態となってしまう。この事件の捜査に当たったFBIは、数々の証拠から、バニングを犯人として逮捕する。ところが、移送途中、何者かに護送車が襲撃され、バニングは逃走してしまう。


74点

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 面白かった。アクション映画の基本というか、王道の作り。アクション映画はこうでなきゃ。見終わってスッキリ爽快。どんどん窮地に追い込まれていく主人公が、ラストには逆襲に転じ、極悪の悪党の裏をかき、叩きのめす。爆発も銃撃戦もたっぷりあり、まるで戦争のよう。そして1対1の格闘で決着をつける。見事! 楽しませてくれる。

 同じ主人公でシリーズ3作目。オリジナルと関連の少ない邦題をつけると続編のタイトルで困ることになる。ホワイトハウスが襲撃される「エンド・オブ・ホワイトハウス」(Olympus Has Fallen・2013・米)から、イギリスが舞台になる「エンド・オブ・キングダム」(London Has Fallen・2016・英/ブルガリア/米)ときて、次が本作。原題は落ち続けて、邦題は終わり続けた。よく考えたものだ。

 今回の見どころは、大量のドローンを使った攻撃と、主人公マイク・バニングの父親が出てくるところだろうか。どちらも素晴らしく、驚かせてくれる。そして父は数少ないお笑いパートにもなっている。雰囲気を壊さない範囲で笑わせてくれる。緊張感が続く中、息が抜ける。

 銃は、M4カービン(マグプル系がチラホラ)、P226、MP5、6インチくらいのフルラグ、リボルバーはタウルスのようだった。父のクレイ・バニングはボルト・アクションのハンティング・ライフルだと思っていたら、imfdbではミニ14としていて、ほかに1911オートも使用。FBIはたぶんグロックで、サリエントの兵隊はAK74のタクティカル・カスタム、P320かP250系も使用。ステイト・ポリス(州警察)のものだったか、P30あたりのUSP系も出て来た。ヘリのスナイパーはブレイザー・ライフル(R93?)を使用。サリエントのボスはM4系の7.62mm(imfdbによるとLMTのLM308MWS)を使う。ひとり銃声が重くなっていた。

 全体に銃声は大きく、破裂音らしさが強調されていて、リアルで緊張感があって、怖くて良かった。最近の演出で、近くで爆発したり、耳の近くで銃を発砲されて、耳がキーンとなってしばらく聞こえなくなるという効果が、本作でも使われていたが、ちょっとイマイチだったかも。悪くはなかったんだけど。それにしても、マイク・バニングはM4を分解してFピンを取り出し、これで手錠を開けるとは! 実際には難しいような気もするけど。

 公開4日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。スクリーンはビスタで開いており、観客層は平日らしくほぼ高齢者。ジジイばっか。1組、小学生らしい男の子を連れたジイジもいたが……。女性は25人に2人くらい。最終的には405席に50人くらいの入り。平日はこれくらいが普通か。

 見やすいスクリーンはビスタで開いており、CM・予告の途中でほぼ暗になり、スクリーンが左右に広がってシネスコ・サイズになって暗転、本編へ。


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