2019年11月24日(日)「アナと雪の女王2」

FROZEN II・2019・米・1時間43分

日本語字幕:手描き風書体下、松浦美奈/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、IMAX、IMDbではドルビーVISION)/ドルビーATMOS(IMDbではdts:X、Auro 11.1、ドビー・サラウンド7.1も)

(米PG指定)(日本語吹替版、IMAX版、ATMOS上映、4D上映もあり)

監督:クリス・バック、
   ジェニファー・リー
脚本:ジェニファー・リー
原案:ジェニファー・リー、
   クリス・バック、
   マーク・スミス、
   クリステン・アンダーソン=ロペス、
   ロバート・ロペス
声の出演:クリステン・ベル、
     イディナ・メンゼル、
     ジョナサン・グロフ、
     ジョシュ・ギャッド、ほか

公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/anayuki2.html
(全国の劇場リストもあり)

アレンデール王国は、エルサ(声:イディナ・メンゼル)とアナ(声:クリステン・ベル)の姉妹の統治の元、人々は平和な日々を送っていた。ところがある日、エルサは自分だけにしか聞こえない歌声を聞くようになる。すると、やがて天変地異が起き、国中の火が消え、水が無くなり、強い風が吹いて、地面がうねり出す。エルサとアナは国民を山へと避難させ、トロールたちにあとを任せると、良き友人である雪だるまのオラフ(声:ジョシュ・ギャッド)、クリストフ(声:ジョナサン・グロ)、トナカイのスヴェンとともに、異変と関連があると思われる歌声の正体を探る旅に出る。


84点

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 素晴らしい冒険の物語。2時間くらいに感じたが、実際は103分。それほど長くない。内容がぎっしりと詰まっている。よくできているなあ。前作は前作として手を付けずに、関連性を持たせながら別な物語を作り上げた。これで日本語のタイトルの意味がちゃんと通り、成立する(偶然かもしれないが)。なぜ「アナとエルザ」ではないのか。なぜエルザにだけ魔法の力が与えられたのか。

 前作同様とかにく優しさがあふれる映画。父と母が子どもを思う気持ち、姉妹がお互いを思いやる気持ち、人間ではないオラフとアナの絆、トナカイのスヴェンとクリストフの絆、仲間達の友情…… それらが理想的で、実に感動的。誰もがこんなだったら良いのに。世界から争いがなくなり、きっと素晴らしいものになる、と思わせてくれる。

 悪役は、いることにはいるが極悪人というわけではなく、利己的な理由ではなく、皆のためを思ってしたことだったと。ただ、謝罪はなく、真実を明らかにすると、過ちを正すために王国の運命を懸ける。

 キャラクターの動きは自然だし(特にエルサとアナの子ども時代がカワイイ)、絵は美しいし、水とか雪とか霧なんてものもリアルだし、もうCGで描けないものはないようだ。たぶん何でもできる。CGを意識させないレベルまで来たと思わせてくれるクォリティ。素晴らしい。音も、ATMOS上映ではなかったが後方へも良く回り、クリアで立体的。こちらも良かった。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広い。下は母に連れられた幼稚園くらいの男の子と女の子。字幕は大丈夫なのか。女性が多く、後半さらに増えて3対7くらいに。最終的には580席に3割くらいの入り。さすが朝一だと少ないか。吹替版のほうが多いのかもしれない。

 スクリーンはシネスコで開いており、CM・予告から半暗になって映画泥棒、再びCM・予告で、映写機のマスクが左右に広がり、シネスコ・サイズになって暗くなり、マナーから本編へ。

 それにしても、最近思うのだが、この劇場もアニメ劇場化してきたなあと。上映作品の半分くらいがアニメではないだろうか。アニメはプログラムや関連商品も売れて、儲かるのだろう。


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