シネスコ・サイズ(デジタル)/音響表記なし
(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕が付き) (一部日本語字幕付き上映、4D上映もあり)
監督・脚本:山崎 貴 原作:モンキー・パンチ 声の出演:栗田貫一、小林清志、 浪川大輔、沢城みゆき、 山寺宏一、広瀬すず、 吉田鋼太郎、藤原竜也、ほか |
第二次世界大戦中に失われてしまったブレッソン・ダイアリー。そこには莫大な財宝の在りかが記されているとされる。それが戦後になって発見され、パリで初めて公開されることになる。すると、ルパン三世(声:栗田貫一)から強奪予告が届く。大混乱の中、警備を担当していた少女レティシア(声:広瀬すず)がブレッソン・ダイアリーを持ち出すも、タイミング良く現れた峰不二子(声:沢城みゆき)に奪われてしまう。そしてレティシアの元にルパン三世が現れる。
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面白かった。世界を股にかけた大冒険活劇。93分では短いと思ったが、見てみるとちょうど良い長さ。最近、深夜でやっていたようなアニメのルパン三世と似た感覚。フランス人もドイツ人も、みんなが日本語を話し、悪いヤツはとことん悪く、ドタバタでかわいそうな少女を助け、感動的な別れが訪れるパターン。さわやかな後味。ギャグも結構盛り込まれていて、意外と笑える。なにより世界中の町を埼玉県警のパトカーと機動隊が走り回っているのがイイ。 各キャラクターにそれぞれ見せ場があり、ちゃんと魅力的。3D-CGのせいなのか、特に次元などは無精ヒゲがリアルで生々しい感じもしたものの、だいたいは人形的で、特にルパンと女性キャラは子供っぽい感じもする人形のような印象も。映画の冒頭では、腰が据わらないというか、くねくねした動きに見えて、いかにも3D-CGというか、人形劇のようだったが、次第に気にならなくなり、最後には普通の2Dのアニメのように見ていた。観客的には特に3D-CGにしたメリットのようなものは感じられなかったが、製作的には効率が良いのだろう。お金は掛かるのかも? タイトル・バックは007的で、映画らしくスケールが大きな話になって行き、最終兵器はエヴァンゲリオンの使徒的なビジュアルというか、驚きの展開に。銃撃戦もあって、「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(Raiders of the Lost Ark・1981・米)とか「トゥームレイダー」(Lara Croft: Tomb Raider・2001・米/英ほか)的な展開も。 銃は、もちろんルパンがワルサーP38、次元が.357マグナムM19の4インチ。峰不二子はウージー。銭形は1911のはずが、出てこなかった。ナチスの残党はMP43。ほかにステンレスっぽいリボルバー(フランスだとマニューランか)、ハイパワーも。複葉機にはたぶんルイス・マシンガン。ボスのゲラハルトはモーゼルC96。次元の飛行機の狙撃にはアンチマテリアル・ライフル。セミ・オートだったと思うが、スタイルはクラシックなボルト・アクションっぽく、機種まではわからなかった。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日はビルが20分前くらいに開き、開場は10分前くらい。トイレに行ったり、ポップコーンを買ったりしたらすぐアナウンスが。観客層はやはり中高年がメイン。下は父親に連れられた小学低学年くらいの女の子。女性は最初1/4くらいだったが、直前には1/3くらいに。まあルパンは男の子だろうなあ。最終的には407席に1割くらいの入り。10席×2列のプレミアム席も4席ほどしか埋まらなかった。これはこの先ちょっと厳しそう。 シネマ・チャンネルのあと半暗になって、CM・予告からマナー、4℃のあと暗くなって、足元注意、映画泥棒と続いて、フル・サイズで本編へ。それにしても、映画泥棒の後にルパンねえ。シャレか。 |