2019年12月15日(日)「屍人荘の殺人」

2019・東宝/アミューズ/博報堂/ジェイアール東日本企画/朝日新聞社/毎日新聞社/KDDI/LINE/東京創元社/日本出版販売/ローソンエンタテインメント/NTTぷらら/GYAO・2時間00分

ビスタ・サイズ(シネスコの左右マスクで上映)/音響表記なし

(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕が付き)
(一部日本語字幕付き上映もあり)

監督:木村ひさし
原作:『屍人荘の殺人』今村昌弘(東京創元社刊)
脚本:蒔田光治
撮影:葛西誉仁
出演:浜辺美波、神木隆之介、
   中村倫也、池田鉄洋、
   古川雄輝、柄本時生、ほか

公式サイト
http://shijinsou.jp
(全国の劇場リストもあり)

神紅大学のミステリー愛好会の部長、自称ホームズこと明智恭介(あけちきょうすけ、中村倫也)と、唯一の部員、自称ワトソンこと葉村 譲(はむらゆずる、神木隆之介)は、実際に警察の捜査の協力もしているという女子大生探偵の剣崎比留子(けんざきひるこ、浜辺美波)の誘いで、脅迫状が届いたというロックフェス研究会の夏合宿へ参加することになる。


73点

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 原作を読んでいないので、オイオイ、3人が主役じゃないのかよ、と。メイン・ビジュアルも3人で、TVなんかのプロモーションも3人でやってたじゃん。まさか。こういう展開とは! 面白かったけど。

 まあ、とにかくヒロインの浜辺美波がきれい。美人。白目はビックリだが、何をやっても美しい。ファンはたまらないものがあるだろう。本作でファンになったという人も多いかも。浜辺美波がきれいに見えるように全てのカットを撮っているのではないかと思えるほど。これが最大の収穫。ただ相撲の決めポーズって、なんだか『SPEC』的な雰囲気が……。

 全体としては、舞台劇のような印象。舞台劇の密室殺人ミステリー。ゾンビに関しては単なる設定という感じで、説明はほとんどなし。なおのこと舞台劇っぽい。気になったとすれば、コメディ部分とかなり厳しめの展開のバランスがどうなんだろう、と。ラストはちょっと辛いなあ。不憫。

 木村ひさし監督は、映画の「トリック劇場版」(2002・日)や「大帝の剣」(2006・日)、「20世紀少年」(2008・日)などの助監督、監督補を経てTVの「警部補 矢部謙三」(2010・日)で監督デビューしたようで、堤幸彦監督の弟子ということか。なるほど、それでコメディとミステリーか。お手の物のわけだ。TVで活躍し、劇場映画のデビューは、おそらくTV版からの「劇場版ATARU ‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐」(2013・日)。近作は今年公開された「任侠学園」(2019・日)。

 銃は、ラスト、自衛隊が持って登場。ただロング・ショットなので銃種まではわからなかったが、小銃だったので89式の可能性が高い。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前のネットで確保。当日は10分ほど前に開場。若い人から中高年まで、わりと幅広い観客層。男女比も半々という感じ。最終的には301席に5割ほどの入り。うむむ、微妙。

 スクリーンはシネスコで開いており、ほぼ暗くなってから映画泥棒があり、ドルビー・シネマのCMをはさんで、再び予告から、暗くなってマナー、映写機の左右マスクで本編へ。


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