2019年12月16日(月)「ジュマンジ/ネクスト・レベル」

JUMANJI: THE NEXT LEVEL・2019・米・2時間03分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、ALEXA Arri、ドルビー・ビジョン、IMAX)/ドルビーATMOS

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:ジェイク・カスダン
原作:クリス・ヴァン・オールズバーグ
脚本:ジェイク・カスダン、
   ジェフ・ピンクナー、
   スコット・ローゼンバーグ
撮影:ギュラ・パドス
出演:ドウェイン・ジョンソン、
   ジャック・ブラック、
   カレン・ギラン
   ダニー・デヴィート
   ダニー・グローヴァー、ほか

公式サイト
https://www.jumanji.jp/index.html
(全国の劇場リストもあり)

大学生になったスペンサー(アレックス・ウルフ)は、恋人のマーサ(モーガン・ターナー)と遠距離恋愛がうまく行かず音信不通状態。色々うまく行かず、傷心でクリスマスに実家に帰ってくるが、かつて『ジュマンジ』のゲームをした仲間達と年末に集まろうというメールも無視。ふと、『ジュマンジ』でマッチョなヒーロー、ブレイブストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)になったことを思い出し、ゲームを取り出すと……。


74点

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 前回並みに痛快な冒険活劇。すでに基本的なネタは知っているわけで、新鮮さはなかったが面白かった。遠距離恋愛の行方とか、じいさま同士の友情とかも入れて、感動的に作られている。まあベースがTVゲームということで、一定のルールはありながら、何でもあり。やりたい放題。ゲームに関係のないキャラクター、NPCが出てくるのもおかしくてグッド。

 やっぱりそれぞれのキャラクターが立っていて、ユニークというか個性的というか、それも受ける理由だろう。しかもそのキャラクターになっている元のキャラも強烈で、ギャップがまた面白い(カンに障るキャラもいるけど……)。また半裸みたいなヘソ出し美女が、ホントに美人で、かわいらしく良い感じ。ギャグもなかなか笑える。アメリカではきっと大爆笑なのだろう。ちょっと下ネタもあるけど。

 そのヘソ出し美女は前作から引き続きカレン・ギラン。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(Guardians of the Galaxy・2014・米)シリーズのネビュラを演じていた人で、ほかの役では残念な作品「ザ・サークル」(The Circle・2017・アラブ首長国連邦/米)でエマ・ワトソン演じる主人公をサークルに誘う幼なじみを演じていた。しかし、本作が一番ハマっている気がした。ネビュラじゃ誰だかわからないし。

 もちろんブレイブストーン博士を演じるドウェイン・ジョンソンも良かった。自虐ネタのキメ顔も笑わせてくれた。なんでもやってくれるんだなあ。と思ったら、製作も兼務しているではないの。いずれにしても良い人役が多くて、そこに人柄が出ている気はした。

 逆に、気に触るキャラだったのはスペンサーのゲーム・キャラ、金庫破りのミング(フリートフット)。演じたのはオークワフィナ。「オーシャズ8」(Ocean's Eight・2018・米)や「クレイジー・リッチ!」(Crazy Rich Asians・2018・)にも出ていて、どれも似たようなステレオタイプ。ニューヨーク生まれとは言え、アジア系の人は同じようなイメージで捉えられるのだろう。仕事だから彼女は一生懸命望まれる役を演じたと。でも、決して好かれるキャラじゃない。

 監督はジェイク・カスダン。前作も監督した人だ。だから味が変わっていなかったのか。ほかはTVの仕事が多いよう。どこかで聞いたような名だと思ったら、あの監督で脚本家のローレンス・カスダンの息子だった。で、TVの製作総指揮や監督が多いが、映画はどうするのだろう。

 銃は、オアシスという街にいる荒くれどもがトンプソンなどを持っていて、バギーにはM1919マシンガンが積んであった。ただし撃ってはいなかったと思う。

 予告にあった、ゲームのバグはナシ。コンパクトにまとめるためにカットしたのだろうか。砂漠のダチョウも、突然現れるのではなく、丘の向こうからぞろぞろと現れる感じに変わっていた。

 公開4日目の平日、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日はビルが20分前に開き、10分前に開場。入場券を発行して、チラシを見て、トイレに行っていたらギリギリ。すでにCMが始まっていた。観客はほぼジイジで、最初は5人ほど。最終的には287席に10人ほど。営業の空き時間なのか中年くらいの男性2人に、女性1人という感じ。

 スクリーンはシネスコで開いており、CM・予告の途中でほほ暗くなり、映画泥棒とドルビー・シネマをはさんで、映写機のマスクが左右に広がって、シネスコになって場内が暗くなり、マナーから本編へ。


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