監督:ケヴィン・コルシュ、 デニス・ウィドマイヤー 原作:『ペット・セマタリー』スティーヴン・キング 原案:マット・グリーンバーグ 脚本:ジェフ・ブーラー 撮影:ローリー・ローズ 出演:ジェイソン・クラーク、 エイミー・サイメッツ、 ジョン・リスゴー、 ジェテ・ローレンス、ほか |
ボストンから引っ越してきた医師のルイス(ジェイソン・クラーク)、妻のレイチェル(エイミー・サイメッツ)、8歳の長女エリー(ジェテ・ローレンス)、弟のゲイジ(ヒューゴ・ラボイ、ルーカス・ラボイ)の一家。家の前に国道があって、ときどきトラックが猛スピードで走って行くことに驚く。そして敷地内にペットの墓地があることを近所の老人、ジャド(ジョン・リスゴー)から知らされる。あるとき、エリーがかわいがっていた飼い猫のチャーチがトラックにはねられて死んでしまう。ルイスは娘に話せないとジャドに相談すると、ペットの墓地の先に先住民が神の池と呼んでいた場所があるという。
|
エンディングから始まるパターン。どうなるんだという状況を見せておき、ラストに最初へもどる。しかし、この手法はそこから予想されるものとは違う展開を見せられる時に限るのではないだろうか。そこへ至る驚きの出来事を描きたいというのはあるにしても。本作の場合はダメだろう。最初に見たままの展開って。 しかも、始まって早々に、トラックが走ってきて轟音がドカーンって、音で脅すパターンかよ。これがすべてを象徴していた。ホラー作品でダメ映画は、音で脅す、行っちゃいけないところへ勝手に入る、やっちゃいけないことをあえてやる、忠告を聞かない…… って、本作は全部やってるじゃん。前の「ペット・セメタリー」(Pet Sematary・1989・米)もこんな話だったっけ? すかっかり忘れてしまったが、こんな話だったら映画化しない方が良かったのでは? しかも、やりっぱなし。解決なし。こんなの誰でもできる。めちゃくちゃにして終わるって。これもダメ映画のパターンだ。印象的には「ブライドバーン/恐怖の拡散者」(Brightburn・2019・米)にも似ている。「チャイルド・プレイ」(Child's Play・2019・加/米)もダメだったし、「サスペリア」(Suspiria・2018・伊/米)とか最近のリメイク・ホラーはみんな大コケか。 妻のレイチェルの姉のエピソードだけは良かったかな。怖かったし、心の傷になっているのがよく伝わってきた。なぜこの感じで全体を作れないのだろう。原作の展開に従ったからか。これがなかったら、ほとんど見る価値ないかも。 銃は、ご近所のジャドが机の引出にS&WのM10ミリタリー&ポリスらしい4インチを入れていて、これを使う。ほとんど役に立たないが。そしてメインの武器となるのは刃物、包丁だ。正直こっちの方が怖い。 公開2日目の初回(といっても15時スタート!)、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場、お昼くらいの時点で残席わずかの黄色表示。観客層は若い人から中高年までいたが、目立っていたのは若い人。男女比は4.5対5.5くらいで、なぜかちょっと女性の方が多かった。5分前で5.5〜6割くらいの席が埋まり、最終的には128席の95%くらいが埋まった。 シネマ・チャンネルから半暗になって、CM・予告の後、マナーから暗くなって、まぶしい足元注意、映画泥棒と続き、フル・サイズで本編へ。関係者らしいオヤジが1人。 |