製作・監督・脚本:エリザベス・バンクス 撮影:ビル・ポープ 出演:ナオミ・スコット、 クリステン・スチュワート、 エラ・バリンスカ、 エリザベス・バンクス、 パトリック・スチュワート、 ジャイモン・フンスー、ほか |
巨大企業の天才エンジニア、エリーナ(ナオミ・スコット)率いるチームは、新しいエネルギー源の操作端末「カリスト」を開発するが、システムが未完成なので、まだ販売しないよう上司のフレミング(ナット・ファクソン)に申し出る。しかし無視され、販売を開始すると宣言されてしまう。そんなとき、たまたま手にした調査会社のタウンゼント社のカードのことを思い出し、連絡する。するとボスレー(ジャイモン・フンスー)という人物と会って話をすることになるが、約束のカフェには2人の腕利きエージェント、エンジェルのサビーナ(クリステン・スチュワート)と、ジェーン(エラ・バリンスカ)が潜入していた。同時に、殺し屋のホダック(ジョナサン・タッカー)もまた潜入していた。
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IMDbで4.4点の低評価。でも、そんなに酷いとは感じなかった。ボクは面白かった。確かにご都合主義のありえないようなお話。それでも大人のファンタジーとして見れば、痛快おしゃれアクションということで良いのではないだろうか。美女だらけだし(イケメンもたくさん)、アクション満載だし、笑わせてくれるし、ナオミ・スコットが超キュートだし。 確かに新発明の、OKグーグル的な「カリスト」という装置は何だかよくわからない。しかし、これはマクガフィンなのだ。つまり何でも良い、気になるモノ。その正体よりそれを巡る物語を見せたい。そして確かにメインのクリステン・スチュワート演じるザヒーナのキャラクターがあまり魅力的ではないというか、気に触る、ということはある。もう1人のエンジェル、エラ・バリンスカ演じるジェーンも愛想無しのキャラクターだし……。さらには、アクション満載でそれぞれのシーンは良くてきているのだが、全体のリズムが単調なのか眠くなってしまう。それが惜しい。 目立っていたのは、組織の殺し屋ホダックをクールに演じたジョナサン・タッカーだろう。使っていた銃は、たぶんSIGの競技用銃P226X-Five。途中シルバーになったりブラックになったり混乱していたようだが。そしてなんと追跡する車の助手席にはM134ミニガンを搭載。 銃はほかに、グロック、ベレッタAPX、P320(一瞬だったのでCZ P-09あたりだったかも。スライドに 斜めカット)、タボール、麻酔銃はスナイパー用としても使われていた。 エンディングではさまざまなゲストが登場。まずオリジナルのTV番組のエンジェル、ケリー・ギャレットを演じたジャクリン・スミス。ドリュー・バリモアがリメイクした「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」(Charlie's Angels: Full Throttle・2003・米)にも顔見せしていたけれど、1945年生まれと言うから今年で75歳! 当時の面影もあって、まだまだ元気。そしてドライブ・インストラクターが女性レーシング・ドライバーのダニカ・パトリック。格闘技インストラクターが、いまやアクション女優として活躍する「マイル22」(Mile 22・2018・中/米ほか)にも出た女性柔道家で総合格闘家の、ロンダ・ラウジー、などなど。 公開3日目の初回、新宿の劇場は12〜12分前に開場。若い人から中高年まで、割と幅広い観客層。中高年ばかりと思っていたので意外だった。男女比は6対4くらいで男性の方が多かった。いくら朝一とは言え、最終的には157席に2.5割くらいの入りでは、ちょっと厳しいかも。 スクリーンはビスタで開いており、CM・予告の途中で映画泥棒とドルビー・シネマの音の大きなCMがあり、暗くなって映写機の上下マスクでシネスコにして本編へ。おいおい、レンズじゃないのかよ。それともレンズを使っているのに小さなスクリーンで? 悲しい。予告編じゃないんだから…… 真ん中あたりに座って、マスクもせず咳をしていたオヤジがいた。風邪か花粉症なのだろうが、まったく悪びれるところのないようすで、マナー的にいかがなものかと。 |