監督:クリフ・ステンダーズ 脚本:スチュワート・ビーティ、 ジェームズ・ニコラス、 カレル・セガーズ、 ポール・サリヴァン、 ジャック・ブリスリー 撮影:ベン・ノット 出演:トラヴィス・フィメル、 ルーク・ブレイシー、 リチャード・ロスクバーグ、ほか |
1966年8月、南ベトナム、ヌイダット地区・オーストラリア軍基地はベトコン部隊の迫撃砲攻撃を受ける。それがロングタンのゴム園からの攻撃であることが判明し、B中隊が追撃に派遣されるが何も発見できない。8月18日、B中隊に代わって、元特殊部隊のハリー・スミス少佐(トラヴィス・フィメル)率いるD中隊が派遣されることに。すると、先行した第11小隊が突然激しい攻撃を受ける。
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恐ろしい映画。観客が敵に囲まれて弾がなくなったような気分にさせられる。砲撃で人が飛び、血が飛ぶ。リアリティと緊張感があり、だんだん気持ち悪くなってくるほど。まったく戦争なんて。しっかりした作りでB級といった感じはしない。もっと話題になっても良いと思うし、大々的に公開して欲しい感じ。まあスターがいないし地味だけど。 ベトナムでオーストラリア軍も戦っていたことを、たぶん初めてちゃんと知った。オブザーバー的な派兵ではなく、重要な役割を持ち本格的な戦闘をしていたと。その戦いはアメリカ軍同様凄惨なものであり、戦争とはこういうものなんだと、改めて教えてくれる。韓国映画「ホワイト・バッジ」(Hayan chonjaeng・1992・韓)で、韓国も派兵していたことは知っていたが、映画で描かれていないいろんなことがあったらしい。韓国軍兵士が現地で起こした問題とか……。それも含めて戦争なんだろうけど。 銃弾の多くをトレーサー(曳光弾)として描くことで、弾の飛んでくる怖さも描かれている。伏せた状態でも撃たれる。弾がなくなる。その怖さ。おそらく誰も敵に恨みはなく、共産国化を防ぐというような大義名分で、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの軍事同盟に従って派兵されて、命を懸けて闘わなければならないなんて。 監督はオーストラリア生まれのクリフ・ステンダーズ。コメディなのに怖い感じの「チャーリーと6人の悪党」(Kill Me Three Times・2014・米/豪)を監督した人。やっぱりうまい人だった。 銃は、公式サイトでも解説されているが、M16/M16A1(20連マガジン)、FAL(豪のL1A1)、M60マシンガン、オーウェンSMG、M2重機、AK47、シモノフ(SKS)カービン、マキシム重機、MP43(MP44、Stg44)、M1911A1オートなど。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、こちらはまだ当日予約のみ。0時になったタイミングですぐに確保。当日は、15分前くらいに該当フロアに行ったらすでに開場済み。スクリーンはビスタ・サイズで開いており、オヤジが10人ほど。その後、若い人も少し増えて、通常226席の半減席に35人ほどで若い人は3〜4人。ほぼ男性のみ。 CM・予告の真ん中でマナーがあり、スクリーンのマスクが左右に広がりシネスコ・サイズになって映画泥棒。暗くなって、徐々にピントが合って本編へ。 |