2020年6月28日(日)「ランボー ラスト・ブラッド」

RAMBO:LAST BLOOD・2019・米/香/仏/ブルガリア/西/スウェーデン・1時間41分(IMDbでは89分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39、Red)/ドルビーATMOS(公式サイトでは5.1chデジタル)
(米R指定、日R15+指定)(日本語吹替版もあり)

監督:エイドリアン・グランバーグ
ストーリー:ダン・ゴードン、
      シルベスター・スタローン
脚本:マシュー・シラルニック、
   シルベスター・スタローン
撮影:ブレンダン・ガルヴィン
出演:シルベスター・スタローン、
   イヴェット・モンレアル、
   セルヒオ・ペリス=メンチェータ、
   オスカル・ハエナダ、ほか

公式サイト
https://gaga.ne.jp/rambo/
(全国の劇場リストもあり)

ベトナム戦争のPTSDに悩まされるジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、故郷のアリゾナ州の田舎の牧場で、父の代からの使用人マリア(アドリアナ・バラーサ)を雇い続け、ここ10年、その娘のガブリエラ(イヴェット・モンレアル)を自分の娘のように育ててきた。ところがガブリエラは突然、家を棄てて出て行った父に会いにメキシコに行くと言い出す。


74点

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 いやあ、残酷表現が半端ない。血が飛び散り、手が飛び足が飛び、頭が飛び、体が引き裂かれ、串刺しになって、それがリアル。気持ち悪くなるほど。いくら怒りが大きいとは言え、ここまで法を無視してやりたい放題やってもいいものかと。確かに、悪党は徹底的に悪く最低の奴らで、アメリカの司法が及ばないとしても、単に自分の感情だけでここまでやるなんて。まあ、これがランボーだと言われれば、そうなのかもしれないが……。

 その分、見ごたえはあって、B級アクション的な雰囲気もそこかしこにあるが、この強烈なヴァイオレンス表現と、良く伝わってくる感情表現、スタローンというスターの存在といった部分によってだいぶ薄められている。

 それにしても、スタローンは年齢と共に過激になっている感じ。常に何かに怒っているような雰囲気があって、それは老人に特有のものから来ているのだろうか。それともヒットを狙った計算か。ランボー・ナイフが今回も凄い。投げる、刺す、切り裂く、まあ恐ろしい。

 銃は、ランボーがちょっと古い銃が中心で、M16A1、M1ガーランド、ソウドオフした水平二連ショットガン、ウィンチェスターM92(たぶん)、ガバメントなど。もちろん「2」の弓やクレイモア地雷、ブービー・トラップも使う。メキシコのギャングたちはM4やAKS-74U、シルバーの彫刻入り1911オート、金のAK、彫刻入りAK、P226、USPなど雑多。

 銃の弾薬から火薬を集めていたけど、爆薬じゃなく推進薬だからなあ。激しく燃焼するという感じだけど、何に使ったのだろう。マグネシウムをショット・シェルに詰めた即製焼夷弾みたいなものも出てきた。

 エンド・クレジットでは、ミリタリー・アドバイザーの他にファイト・チームやパイロ・ライセンサーといったスタッフまでいた。やつぱりアクション映画は色々と大変なんだなあと。

 公開3日目の初回、日比谷の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は劇場のオープンが上映の15分前で、開くとすぐ該当スクリーンも開場。混んでいなかったから良かったけれど、余裕なさ過ぎ。トイレ行って、ドリンクなんか買ったらギリギリ? 観客層は若い人から中高年までいて、ジジが多めの印象。「1」から見ていた人たちだろうか。女性は50人くらいの時7人ほど。最終的には257席のコロナ・ルールがほぼすべて埋まった。8席あったプレミアム席も4席(つまりすべて)埋まった。すごいなあ。

 CM・予告からマナーがあって、映写機のマスクが左右に広がりフル・サイズになって、暗くなったところでまぶしい足元注意、映画泥棒から本編へ。

 気になったのは、新しい劇場のはずなのに、スクリーンが汚れていた気がしたこと。真っ白なところにムラの汚れのようなものがあり、しかも全体に暗い感じ。どうしたんだろう。

 エンド・クレジットで、ロール前、シリーズの「1」「2」「3」の映像が出る。若いなあ。もう一度見直してみたくなった。これが最終的な狙いか?


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