2020年8月8日(土)「ジョーンの秘密」

RED JOAN・2018・英・1時間41分

日本語字幕:丸ゴシック体下、チオキ真理/シネスコ・サイズ(Arrifrex、IMDbでは2.35、35mm〈フィルム?〉)/音響表記なし(公式サイトでは5.1ch)
(英12A指定、日PG12指定)


監督:トレヴァー・ナン
原作:ジェニー・ルーニー
脚本:リンジー・シャペーロ
撮影監督:ザック・ニコルソン
出演:ジュディ・デンチ、
   ソフィー・クックソン、
   トム・ヒューズ、
   テレーザ・スルボーヴァ、ほか

公式サイト
https://www.red-joan.jp
(全国の劇場リストもあり)

2000年、イギリス。一人暮らしの老女ジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、突然やって来たMI5に、スパイ容疑で逮捕される。取り調べが始まり、1937年のケンブリッジ大学から記録があると、そこから話を聞かれることになる。それは、弁護士の息子ニック(ベン・マイルズ)も知らないものだった。


72点

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 最初に、事実に基づく物語、と出る。ジョーンがイギリスの原爆開発資料をソ連に送っていたスパイだったというお話。その理由が描かれているが、なかなか理解できないものだった。平和のため? 一方的にならないために、ソ連にも原爆を持って欲しかった? 均衡すれば使わない? それよりは男のためというのは、まだ理解できたが、それも国の命運がかかっているのにと思うと、やっぱり難しい。ただ、こういう人がいたんだという驚きはあった。ショッキングな映画。少なくともボクには理解は無理。

 そして日本語タイトルは「ブリジット・ジョーンズの日記」的なもので、いまいちピンと来ないが、原題はRed Joan。つまりアカのジョーンで、共産主義のということだろうから、わかりやすい。そうか、男でも平和でもなく、共産主義者だったから、こういう行動を取ったと。この方がわかりやすい。映画のポスターやチラシも赤バックになっていて、タイトルも赤。若い頃に着ている服も赤。ジョーンをスパイの道に引き込むソニアが部屋に忘れて行く靴も赤。口紅も真っ赤。そういうことか。

 主演はジュディ・デンチ。この人が出ているおかげで、ドラマが重厚になっている。そしてジョーンの若いころを演じたソフィー・クックソンが知的で魅力的。「キングスマン」(Kingsman: The Secret Service・2014・英/米)に出ていたらしい。そしてインパクトある存在だったのは、ロシアの女スパイを演じたテレーザ・スルヴォーザ。日本では劇場未公開作品の出演が多く、たぶんほとんど知られていないのでは。そして息子役のベン・マイルズが良い雰囲気。

 残念ながら、銃は出ていなかった。スパイものなのに……。

 公開2日目の、初回、銀座の劇場は全席指定で2日前にネットで確保。当日は25分前くらいに開場。観客層はほぼ中高年で、女性は1/4くらい。女性のほうがやや若めはほかの映画と同じ。最終的には224席のコロナ座りがほぼ全席埋まった。ちょっとビックリ。地味な作品なのに。

 スクリーンはビスタで開いており、CM・予告からほぼ暗くなって予告の続き。ナーがあって、スクリーンのマスクが左右に広がってかなり長めの横長になり、暗くなって本編…… かと思ったら、やっぱり足元注意のまぶしいテロップ?が出て、新・映画泥棒、映倫マーク説明があって、本編へ。


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