2020年9月27日(日)「アダムス・ファミリー」

THE ADDAMS FAMILY・2019・加/米・1時間27分(IMDbでは86分)

日本語字幕:手描き風書体下、稲田嵯裕里/ビスタ・サイズ(IMDbでは1.85)/ドルビーVISION+ATMOS(IMDbではドルビー・デジタルも)

(加PG/G指定、米PG指定)(日本語吹替版もあり)

監督:コンラッド・ヴァーノン、
   グレッグ・ティアナン
製作・原案・ラーチの声:
   コンラッド・ヴァーノン
脚本:マット・リーバーマン、
   パメラ・ペトラー
声の出演:オスカー・アイザック、
   シャーリーズ・セロン、
   クロエ・グレース・モレッツ、
   ベット・ミドラー、
   スヌープ・ドッグ、ほか

公式サイト
https://addams-movie.com
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

モンスター一族のゴメス(声:オスカー・アイザック)とモーティシア(声:シャーリーズ・セロン)の結婚式。そこへ彼らを恐れる村人たちが乱入し、モンスター一族を追い出してしまう。2人はやがてニュージャージーの片田舎にたどり着くと、丘の上に立つうち捨てられた精神病院の建物を発見しそこに住むことに。13年後、娘のウェンズデー(声:クロエ・グレース・モレッツ)と弟のパグズリー(声:フィン・ウォルフハード)が生まれ、執事のラーチ(声:コンラッド・ヴァーノン)と5人で和やかに暮らしていた。ところが、ある日ふもとにパステル・カラーのニュー・タウンができていることを発見する。

73点

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 ナンセンスなドタバタものかと思ったら、意外とストーリーがしっかりしていて、考えさせるし心に残る。が、何より、ちゃんと笑えるところが良い。はちゃめちゃギャグ。こんなことしたら死んじゃうだろって、彼らは人間じゃないから簡単に死んだりしない。それでいて人間を恐れているのだからこんがらがっている。結局人間が一番恐ろしいのか。いままでのような人間より強くて恐ろしいモンスターではなく、人間から逃れてひっそりと暮らすか弱き存在。その辺も面白い。

 キャラクターの絵は個性的でユニークだが、ちょっとクセ強め。好みは分かれるかも。『ひょっこりひょうたん島』的なテイストもある感じ。手足が極端に細く、目が強烈。それでも母親のモーティシアはシャーリーズ・セロンぽく見えてくるし、娘のウェンズデイもクロエ・グレース・モレッツっぽく見えてくる。

 キャラクターが「絵」ぽいのに対して、環境、建物や自然、小物などは実に写実的。まさにリアル。このバランスが自然で良い。人物までリアルにしようとするとたいてい失敗する。本作くらいがちょうど良い感じ。特にウェンズデイのキャラが良い。常に冷静沈着、感情を表に出さず、さらりとすごいことをやる。カッコイイ。

 監督は「マダガスカル3」(Madagascar 3: Europe's Most Wanted・2012・米)の監督の1人、コンラッド・ヴァーノンと、シリーズ初のフルCG作品「劇場版 きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)」(Thomas & Friends: Hero of the Rails・2009・米/英/加)の監督のグレッグ・ティアナンの2人。2人は「ソーセージ・パーティー」(Sausage Party・2016・米/加)から組んでいる模様。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で2日前にネットで確保。当日は10分前に開場。ちょっと遅いかなあ。上の階だし、トイレに行ったりするとすぐに時間が経ってしまう。観客層はほぼ若い人で、最初は8人いて、4人女性。その後カップルや母に連れられて小学校低学年くらいの女の子も来て、男女比は4.5対5.5で女性のほうが多い感じ。最終的には122席のコロナ座りが9.5割くらい埋まった。

 ちびゴジラのマナーのあと半暗になって、CM・予告で、もう一度マナーがあって暗くなり、足元注意の、映画泥棒、映倫と続いて映写機の左右マスクで本編へ。


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