2020年12月6日(日)「魔女がいっぱい」

THE WITCHES・2020・米/メキシコ/英・1時間44分(IMDbでは106分)

日本語字幕:手描き風書体下、野口尊子/シネスコ・サイズ(by Panavision、IMDbでは2.39、8K)/ドルビー(IMDbには表記なし)

(米・英PG指定、メキシコB指定)

製作・監督:ロバート・ゼメキス
原作:ロアルド・ダール
脚本:ロバート・ゼメキス、
   ケニヤ・バリス、
   ギレルモ・デル・トロ
撮影:ドン・バージェス
出演:アン・ハサウェイ、
   オクタビア・スペンサー、
   スタンリー・トゥッチ、
   ジャージ・ブルーノ、ほか

公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/majo-movie/
(全国の劇場リストもあり)

1967年のクリスマスの夜、事故で両親を失ったヒーロー・ボーイ(ぼく、ジャージ・ブルーノ)は、おばあちゃん(オクタビア・スペンサー)に引き取られ、アラバマ州の小さな町、デモポリスで暮らすことになる。そしてある日、買い物に行った店でヒーロー・ボーイは魔女に襲われそうになる。その話をおばあちゃんにすると、おばあちゃんも子供の頃、魔女を見たことがあり、信じてくれて、家を出てしばらくホテルで暮らすことに。ところが、そのホテルで魔女たちが集会を開こうとしていた。


72点

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 アン・ハサウェイがきれいで、怖い。そしてうまい。なんかピッタリはまっている感じ。見どころは、彼女とデジタルの特殊効果か。スタンリー・トゥッチは結構笑わせてくれたけど。

 子供向けの作品のようなのに、怖い部分は相当怖く、残酷で残忍。おとぎ話かシリアス話か。しかも途中から動物が主人公のようになって、別の物語になってしまったような感じも。大人向けか子供向けか。笑えるネタもいっぱいあって、実際笑えるのに、それがホラーで被われて希薄になり、笑えないような雰囲気に。英語圏の人ならもっと笑えるのかも。コメディかホラーか。つまりはバランスが微妙。そこがどうか。そして1960年代の南部の話らしいのに、人種差別がまったく出てこないというのがおとき話というところなのか。

 予告では気付かなかったけれど(あえて出してなかった?)、監督がロバート・ゼメキスだったのね。なるほど、という出来。最近見た「マーウェン」(Welcome to Marwen・2018・㈰/米)は、オタク感が出ていて良かった気がするが、ダークな雰囲気がにじんでくるのは本作と通じるものがあるなと。製作総指揮を務めたヒストリー・チャンネルの「プロジェクト・ブルーブック」(2019〜2020・米/加)シリーズは良かった。そういえば「マリアンヌ」(Allied・2016・英/米)も主演したマリオン・コティヤールがきれいに、魅力的に撮られていた。女優の撮り方がうまいということだろう。元々はコメディ系の人だったと思うのだけど、年々ダーク化しているような。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は老カップルから若カップルまで、比較的幅広い感じ。下は小学高学年くらいの女の子。男女比は5.5対4.5くらいでやや男性のほうが多く、最終的には200席フルに3.5〜4割くらいの入り。8席あったプレミアム席は7席埋まった。凄いなあ。

 CM・予告からマナーの後、暗くなって、足元注意、フルのでかい映画泥棒、映倫と続いて本編へ。


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