2020年12月19日(土)「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」

BILL & TED FACE THE MUSIC・2020・バハマ/米・1時間31分

日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/ARRI by Panavision(IMDbでは2.39、デジタル)/音響表記なし(IMDbではプリントDCP)

(米PG-13指定)

監督:ディーン・パリソット
脚本:クリス・マシスン、
   エド・ソロモン
撮影:シェリー・ジョンソン
出演:マアヌ・リーブス、
   アレックス・ウィンター、
   アンソニー・キャリガン、
   ウィリアム・サドラー、ほか

公式サイト
https://www.phantom-film.com/billandted/
(全国の劇場リストもあり)

前の大冒険で宇宙を救ったビルとテッドの2人は、今や中年となり、それぞれ娘もいるが、いまだに落ち目となったバンドの活動を続けていた。そんな時、大きく成長した知り合いの娘ケリー(クリステン・シャール)がタイムマシンでやって来て、大変なことになっているから未来に来てくれという。2人が向かうと、偉大なる指導者(ホーランドメテイラー)が、時空間が歪み、人類は滅亡の危機にあるから、77分25秒以内に人類を1つにする曲を作ってMP46で演奏してくれという。しかしまったく曲が作れない2人は、時空を移動できる電話ボックスを使って、自分たちが曲を作った時点へ行って、そのデータをもらうことを思い付く。


70点

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 いきなりトップ・スピードで爆走する続編コメディ。振り返らずに突っ走る。前作のおさらいもほぼなし。ボクは前2作とも劇場で観ているが、なにぶん29年も前のことなので、ぼんやりしたイメージしか記憶に残っていない。思ったより笑えて面白かったなあと。そしてちょっと感動して、何より死に神が良かったなあとか、それくらい。未来人ケリーの父親って誰?

 ところが本作はいきなり始まって、あれだけとのバンドが落ちぶれて今や誰も知らないと。前2作を見たボクもほぼ知らない。そこへタイムマシンから未来人が出てきて、時空がおかしくなってきたので、世界を救うため、現実の今を救うため、77分25秒以内に新曲を作って演奏しろという(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパターンか)。そして何の疑問も持たずに行動を起こすのだが、やってることはタイムマシンを使って曲が完成した時点へ行ってもらってくるという、自分じゃ努力しないパターン。作らないのか〜い!!というお話。何だこれ。ああ、眠かった。

 とにかく素晴らしいのは特殊メイク。デジタル処理してあるのか、つなぎ目はわからないし、とても自然。メイクじゃないみたい。これが見どころ。そして前2作では白塗りの死に神が良いキャラククターだったが、今作では白塗りのアンドロイドというかロボットがいい味を出している。見どころはその2つかな。

 そのロボット、デニス・ケレヴ・マッコイを演じたのはアンソニー・キャリガン。「フラッシュ」とか「ゴッサム」のTVドラマにゲスト出演していたらしい。唯一面白かったので、今後注目かも。

 監督はディーン・パリソット。大傑作SFコメディ「キャラクシー・クエスト」(Galaxy Quest・1999・米)や、老人アクション「REDリターンズ」(RED 2・2013・米/仏ほか)を撮った人。そういう人でも本作はダメだったか。

 銃は、警察官がシルバーのS&WのM19らしいリボルバー、M66か?あたりを使用。

 公開3日目の2回目、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中年層くらいがメイン。高齢者は少なかった。でも「1」(1989)と「2」(1991)を劇場で見た人を考えると中年以上にはなっているかなあと思うのだが。最初10人くらいいて、女性は2人。おおむねこの比率で、最終的には88席(!)に7.5割くらいの入り。意外に入っているなあと思ったら、キャパが小さかった。外国人の人も2人ほど見かけた。彼らは終わったら、エンドロールが始まる前に出ていったので、ラストの老人ホームのシーンは見ていない。残念。

 シネマ・チャンネルのあと半暗になって、CM・予告からマナーで暗くなり、まぶしい足元注意、フル・サイズの映画泥棒、映倫と続きフル・サイズの本編へ。懐かしいオライオン・ピクチャーズのロゴからスタート。


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