2021年1月24日(日)「さんかく窓の外側は夜」

2020・ワタナベエンターテインメント、松竹、ハピネット、Seed & Flower、Y&N Brothers、リブレ、トーハン、松竹ブロードキャスティング・1時間42分

シネスコ・サイズ(表記なし)/音響表記なし
(日PG12指定)(『HELLO MOVIE』方式によるバリアフリー音声ガイド、バリアフリー日本語字幕に対応)

監督:森ガキ侑大
原作:ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』
   (「月刊MAGAZINE BE×BOY」リブレ刊)
脚本:相沢友子
撮影:近藤哲也
出演:岡田将生、志尊 淳、
   平手友梨奈、滝藤賢一、ほか

公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/sankakumado/
(全国の劇場リストもあり)

幼いころから霊が見えた三角康介(みかどこうすけ、志尊 淳)は、書店員となった今も時々見える霊に悩まされていた。そんなある日、除霊師・冷川理人(ひやかわりひと、岡田将生)と名乗る男が現れ、霊が恐くなくなるからと、助手に誘われる。こうして除霊の仕事に就くと、事務所に刑事の半澤(はんざわ、滝藤賢一)が現れ、連続殺人事件の被害者がバラバラにされ、それぞれ見つからない部分があり、合わせると人間1人分になるという。それがまだ見つからず、犯人が自殺してしまったので、見つける手伝いをして欲しいという。


74点

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 楽しめた。もともと原作が良いのか、演出がうまいのか、興味深く見ることができた。ラストのラストでちょっとテンポが落ちて間延びしたような感じになってしまったけれど、そこまではなかなか見せる。ホラーかと思っていたが、それよりは猟奇、スプラッターな面が強く、怖さより気持ち悪さの方が上だった。それで良かったのだろうか。

 そして何より、終わりじゃないのかい! 最大の敵が残っているし、ほぼ何も解決していない。これは続編があるということ? 先に言って欲しかったなあ。これは前編、たぶん。ウケなかったら完結編を作らないのだろうか。まあ、とにかく完結編を見たい気にはさせる。

 残念というか、もの足りないのは、本筋ではない普通の前振り的な事件。もうちょっとしっかりと、調査から対決、除霊、解決と描いて欲しかった。それがあった上での、今回の事件かなあ、と。結果2時間くらいで良いんじゃないだろうか。

 除霊の部分がただ手をかざすだけというのは安直すぎるように見える。もうちょっと戦って欲しい気も。そしてやっぱり霊はデジタル技術でクリアに見えすぎ。2人の力を合わせるとクリアに見えるということでも、クリアすぎると作り物感が出て怖くない。これは「事故物件 恐い間取り」(2020・日)とも同じような現象があった。

 監督は森ガキ侑大という人。CMで活躍されたそうで、初の劇場映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」(2017・日)が高く評価され、「時効警察はじめました」(2019・日)などのTVドラマなども手掛けるようになったのだとか。今後も注目したい。

 ちなみに『さんかく窓の外側は夜』はアニメ化もされているんですね。知らなかったぁ。

 2日目の土曜は舞台挨拶の中継があるということで、混雑が予想されるのでパス。公開3日目はその反動で混まないだろうから3日目をチョイス。その初回、新宿の劇場は全席指定で、コロナの影響で当日のみの購入受け付けで、0時を待ってネットで確保。当日朝はやっぱり雨で、10分前に開場。トイレに行ってきたらすでにCM・予告が始まっていた。観客層は、最初11人くらいいて、女性は6人。女性の方が若く、男性は中高年。この比率で最終的には一番大きな580席に30〜40人くらいの入り。思った以上に前日の反動があったようだ。

 スクリーンはシネスコのフルで開いており、CM・予告の途中で半暗になって、映画泥棒、映倫、ドルビー・シネマかがあって、さらにCM・予告が続き、上映中もマスクをと出て映写機のマスクが左右に広がって暗くなり、マナーがあって本編へ。おい、そこの女、ケータイ消せ!


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