2021年2月27日(土)「スカイライン−逆襲−」

SKYLIN3S・2020・英/西/リトアニア(IMDbでは英のみ)・1時間50分(IMDbでは113分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、種市讓二/シネスコ・サイズ(表記なし、IMDbでは2.39)/音響表記なし(IMDbではドルビー・デジタル)
(英15指定、米R指定)

監督・脚本:リアム・オドネル
撮影:アラン・デュプランティエ
出演:リンゼイ・モーガン
   ジョナサン・ハワード、
   ダニウル・バーンハード
   ローナ・ミトラ、ほか

公式サイト
https://skylin3s.jp
(全国の劇場リストもあり)

侵略者ハーベスタを撃退してから5年、ハーベスタの影響を受けて生まれたローズ(リンゼイ・モーガン)はその特殊能力から、ラドフォード将軍(アレクサンダー・シディグ)に呼び出される。前回の戦いで、ハーベスタの宇宙船を破壊する寸前、パワーの源であるコアドライブが、ハーベスタの星コバルトワンへ転送されていたという。そしてそのパワーを使い、今は人類と共存しているハーベスタに操られていたパイロットと呼ばれる種族を再びコントロールして、反撃しようとしているという。それを防ぐには選抜されたメンバーとコバルトワンへ行って、その特殊能力を使ってコアドライブを奪ってくるしかないという。


65点

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 うーむ、これは……「エイリアン2」(Aliens・1986・英/米)テイストで作ったコテコテB級SFアクション・ムービー。「1」「2」「3」とどんどん酷くなってきている感じ。B級の悪いところを集めて、それを強調してしまったかのよう。何しろ初めて行く惑星に空気がある。だから宇宙服無しでOKって、予算の都合だろ。残酷表現もえげつない。胴体がちぎれたりしてる。常にいろいろ起こっていて、アクションも多いのに、途中から眠くて眠くて。すべてが悪い方にまとまってしまったか。

 だいたいストーリーがいかにもB級。ダメSFにありがちなややこしくて面倒な設定で、それはほんど言い訳のようなもの。ある意味どうでもいいかと。よくこれで映画化の OKが出たなと。ご都合主義なのに面倒な展開で、とても納得できずついていけない。しかも前2作をちゃんと理解して覚えているという前提で作られているようで、ほんど説明はなし。ボクは両方とも見ているが、それでもあまり覚えていない(印象が薄い)ため、ほとんどついて行けなかった。みんなが見ているという自信はどこから来るんだろう。もっとわかりやすく説明して欲しかったなあ。IMDbでは4.7点の低評価。

 モンスター・スーツと、SFXの技術と、サラウンド感は素晴らしかった。救いと見所はそこか。タバコを吸っていて、未来よりレトロという感じも。

 監督・脚本のリアム・オドネルは、第1作は脚本と製作で、第2作から監督も手掛けるようになっていて、そこにも問題があったかも。もちろん最大の問題は脚本だと思うが……。第1作に製作総指揮で加わっていたブレット・ラトナー(「ラッシュアワー」など)は、第2作からは消えている。うむむ。

 銃は、グロック、AKS74U、M4、ミニガン(火炎放射器として登場!)、XDmぽいオート、G36C、などが登場する。ラストにSAAの4-3/4インチ、シビリアンも登場するが、これはハンマーも起きず、もったりとした塗装で、どうやらトイガンだった模様。それでもデジタルでフラッシュをつけて撃つ!

 公開2日目の初回、品川の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日はビルが35分前にオープンし、12〜13分前に開場。スクリーンはシネスコで開いており、観客層はほぼ中高年というか高寄り。最終的には208席に10人ほどの入り。この出来ではしようがないか。女性は1人はいた。そして若めの中年が1人。残念。CM・予告の途中で半暗になり、フル・サイズの映画泥棒から暗くなって、映倫の後、フル・サイズの本編へ。

 入場時、ポスト・カードをもらった。写真じゃなく、イラストという不思議な仕様。有名なイラストレーターなのだろうか。でも、いまどきポスト・カードって……。


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