2021年3月16日(火)「ビバリウム」

VIVARIUM・2019・ベルギー/デンマーク/アイルランド(IMDbでは加も)・1時間38分(IMdbでは97分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、柏野文映/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39)/音響表記なし(IMDbではドルビーATMOS)
(アイルランド15A指定、日R15+指定)

監督:ロルカン・フィネガン
脚本:ギャレット・シェインリー
撮影:マグレガー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、
   イモージェン・プーツ、ほか

公式サイト
https://vivarium.jp
(全国の劇場リストもあり)

新居を探していた庭師のトム(ジェシー・アイゼンバーグ)と小学校教師のジェマ(イモージェン・プーツ)は、ふと立ち寄った不動産屋から、強引にヨンダーという新興住宅地へと案内される。ところが内見を終えて帰ろうとすると、不動産屋の姿がない。出口に向かって車を走らせると内見した家へと帰ってきてしまい、そこから抜け出せなくなってしまう。


59点

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 素直な感想は、なんだコレ? オレは金を払って何を見せられているんだろう、というもの。何も伝わってこない。98分が長く、退屈で、時間を浪費してしまったという後悔に襲われた。SFっぽい雰囲気とスリラーというかサスペンスっぽい雰囲気。いずれも雰囲気だけで、恐くもないし、不思議さもないし、謎解きもない。結末も特にない。終わって、だから何なんだと。何もないところに意味を見出そうとするタイプの人には面白いのかも。

 たぶんハリウッド映画だったら、どうにか形勢逆転して、そこを脱出するか逆襲してやっつけるところだろう。となるとB級映画のパターンだけど。でもそこにスターと大予算を投入すれば超話題作になる。ところが欧州映画はそうはならない。そこに期待したのだが、何もないのかーい!! 出た役者がバカに見える。かわいそう。

 冒頭、カッコウの托卵が描かれて、落とされたらしいヒナを主人公が土に埋める。さらにタイトルのビバリウムとは英語で、辞書によると、動植物の生体を研究するために、自然環境に近い状態に作った飼育や栽培をする施設、のことだそう。

 公開5日目の平日の初回、銀座(日比谷)の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は20分前くらいにエレベーターが動き出して開場。最初15〜16人いて女性は7人ほど。若い日から中高年まで、幅広かった。つまりバラバラ。やはり学生、サラリーマン、引退した人という感じか。意外と人は多く、最終的には224席に50人くらいの入り。3スクリーンあるうち最も良いスクリーンでも昭和な劇場なので、見やすい席が少ない。全席にちょっと座高の高い人が座ったらアウト。50人も入るとかなりヒヤヒヤだった。

 スクリーンは小さなビスタで開いており、CM・予告の途中で半暗になり、マナーの後、クリーンのマスクが左右に広がってシネスコ・サイズになり、暗くなってまぶしい足元注意、フルの映画泥棒から映倫と続いて本編へ。


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