2021年6月20日(日)「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」

A QUIET PLACE PART II・2021・米/日・1時間32分

日本語字幕:手描き風書体下、松浦美奈/シネスコ・サイズ(レンズ、フィルム、in Panavision、IMDbでは2.39)/ドルビーATMOS
(米R指定、日PG12指定)

監督・脚本:ジョン・クラシンスキー
撮影:ポリー・モーガン
出演:エミリー・ブラント、
   キリアン・マーフィ、
   ミリセント・シモンズ、
   ノア・ジュプ、
   ジャイモン・フンスー、ほか

公式サイト
https://quietplace.jp
(全国の劇場リストもあり)

事件が始まった日から474日目。夫リー(ジョン・クラシンスキー)を失ったエヴリン(エミリー・ブラント)は、生まれたばかりの赤ん坊と、耳の不自由な長女リーガン(ミリセント・シモンズ)と、長男のマーカス(ノア・ジュプ)を連れ、家を出て、煙の見えたニューヨーク方面を目指して移動を開始する。すると途中の廃工場で、かつての知り合いエメット(キリアン・マーフィ)と出会い、かくまってもらうことに。するとリーガンはあるラジオ局が流し続けている音楽はメッセージだと考え、位置を特定する。そしてそこから補聴器が発するモンスターが嫌うハウリング音のようなものを放送しようと、1人、隠れ家を出てその放送局を目指して旅に出る。

73点

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 ほぼストーリーは無いに等しい感じ。とにかく殺戮マシーンのようなモンスターから逃げて、いかに身を守るか。ほぼサバイバルのみに集中した映画。だからわかりやすく、単純に楽しめる。あとは敵がどれだけ恐くて憎らしいか、どう工夫を凝らして強敵を倒すかだけ。ハラハラ、ドキドキ、なかなか恐い。前作よりそれらが増強されている気がした。よりわかりやすく、より恐く、よりドキドキに。

 今回は、それに加えて、長男と長女の成長の物語がある。前回では逃げていただけという印象だが、今回は積極的に自分から動いてモンスターと戦って行く。逆に大人の出番は少ない。特にエミリー・ブラントは少ない。キリアン・マーフィもちょっと頼りない。大人、しっかりしてくれよ。ジャイモン・フンスーに至ってはほぼ存在感なし。

 とにかく説明はほとんどなし。かろうじて事件当日のいん石落下的なエピソードがあるだけ。宇宙人的なものなのか、侵略者か、人類を滅亡させる宇宙人の手先の殺戮マシーンなのか、さっぱりわからない。そもそもなぜ人類を襲うのか。音を立てるもの手当たり次第なのか。まあ展開上は、ゾンビでも何でも良い訳だ。どれだけ面白く見せられるか。

 銃はメインはポンプ・ショットガンだが、どうも途中で種類が変わってしまったよう。予告などで使われていたシーンではimfdbによると、ブローニングのBPSハンターというモデルらしい。しかもベンチレーテッド・リブ付きで、彫刻入り。それが後になるとモスバーグ500/590ぽいものになる。彫刻はなくなっている。エメットが持っているスコープ付きライフルはレミントン700あたりか。ハンドガンはシルバーの4インチ・リボルバーで、M66あたりかもしれない。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は当日販売のみで、0時を待ってネットで確保。大きいスクリーンの初回はお昼からで、しかたなくそれをチョイス。ATMOS上映で料金は+200円。効果としては音がクリアで響く感じで、いくつかのシーンでは音が良く回っていたくらい。特にはATMOSでなくても良かった気はする。ただ大きいスクリーンはSF、アクションものには欠かせない。16〜17分前くらいに開場。ところが掃除が終わっておらず、廊下で待たされることに。入るとすでにシネマ・チャンネルが始まっていた。観客層は若い人から中高年まで幅広かったものの、メインは若い人たちと意外。男女比は6対4くらいで男性のほうがちょっと多め。着いた時点で黄色表示の残席わずか。どのスクリーンも黄色か赤だったから、座席はコロナ座りの半減とは言え、多くの人が映画を見に来ている模様。最終的には499席のコロナ座りに8割くらいの入り。9席×2列のプレミアム席コロナ座りにも2人くらい。

 シネマ・チャンネルの後、半暗になってCM・予告が続き、マナーから暗くなって、TCXのデモ、ドルビーATMOSのデモ、まぶしい足元注意(非常口の説明のように白黒を反転して欲しい)、フル・サイズの映画泥棒、映倫があって本編へ。

 またしても4Dスクリーンの震度が伝わって来て不快だった。振動があるとちょっと場内がざわつく。たぶん地震だったらと不安になるのだろう。安普請はいかんなあ。


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