監督・脚本・製作:ジャスティン・リン 脚本:ダニエル・ケイシー 撮影:スティーヴン・F・ウィンドン 出演:ヴィン・ディーゼル(製作)、 ミシェル・ロドリゲス、 ヘレン・ミレン、 シャーリーズ・セロン、 ジョン・シナ、ほか |
幼い息子とレティ(ミシェル・ロドリゲス)と田舎で暮らすドミニク(ヴィン・ディーゼル)のもとに、かつての仲間、ローマン(タイリース・ギブソン)たちが現れる。CIAのMr.ノーバディ(カート・ラッセル)が飛行機からの緊急通信で、襲撃を受けている助けて欲しいというメッセージを送ってきたという。ファミリー・メンバーで墜落現場へ向かうと、残骸の中から隠されていた運搬物=小型装置が見つかる。その時、その国を支配する軍事勢力のグループが現れ、銃撃戦となる。さらにドミニクの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)が率いる武装集団も現れ、装置を奪われてしまう。
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お金のかかった贅沢な映画。ほとんどがアクションで、最後まで突っ走る。一体、何台の車を破壊したのだろう。そう思ってしまうほど、たくさんの車が破壊される。そして、全世界を股にかけたスパイ映画的な展開。チーム・ワイルド・スピードが悪を叩くと。とにかくスゴイ。荒唐無稽。音響も映像もド派手だ。特に低音は大迫力で、振動がするほど。 ただ、見終わっても何も残らない。とにかく凄かったと。そして、どうにも都合良すぎる展開。もはやギャグ漫画のような展開。死んだ人も簡単に甦ってくるし、いつの間にか兄弟がいたりしてファミリーが増えていく。何だコレ。主要キャストは絶対にやられない。1対10くらいで包囲されて撃ち合いをしても、かすり傷1つなしか。電磁石みたいな兵器は、どこに積んであって、どう働いているのか。防弾ベストは肩のストラップ部分にも防弾機能があるのか?などなど???だらけ。ポール・ウォーカーが演じたブライアンは生きていることになっているが姿を見せないだけ…… で、最後まで突っ走る。やつらはノリで世界を救う、と。IMAXとか4Dのほうが向いているのかも。アメリカなどでは3D上映もあるようだし。 美女もわんさかだが、シャーリーズ・セロン、ナタリー・エマニエルはもちんとして、やっぱり強烈なほど美しいのは「ワンダー・ウーマン」シリーズのガル・ガドット。まあ、輝いている。 製作と主演を務めるヴィン・ディーゼルは本シリーズ以外、ほぼ出演作はない感じ。せいぜい「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(Guardians of the Galaxy・2014・米)の木宇宙人グルートの声くらい。うむむ。 監督のジャスティン・リンにしても、シリーズ3作目から監督をやっていて、本作では脚本と製作を兼ねているので、もはや誰も口を出せないだろう。数本の人気TVシリーズの製作総指揮もやっているので、資金も潤沢だろうし。台湾の人なので、よく日本のことは取り上げてくれるようだけど……。今回はフクノンという薬とか、東京のラーメンとか。 銃は、ドムの武器庫に隠されていたモスバーグ590ポンプ・ショットガン、ベレッタ84っぽい中型オート、グロック、AK、M4、キンバーの1911オートなど。1挺、弟が使うよくわからない現代オートがあったが、imfdbによるとスロバキアのグランド・パワー、エクスカリバーだという。詳しくは「アームズマガジン」にリポートがある。またM4ベースのロープを撃ち出すカスタム・ガンも出てきた。装甲車には無M2ブローニング。たしか日本人女子(アンナ・サワイ)が撃ちまくる。 公開3日目の初回、銀座の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は20分くらい前に開場。観客層は若い人から中年層くらいまでが多く、高齢者は少なめ。メインは若い人たち。男女比は、最初はほとんど男性だったが、最終的には6対4くらいでちょっと男性が多めくらいに。そして395席のコロナ座りで9割りくらいが埋まった。9席×2列のプレミアム席も4〜5人座っていた。さすがの話題作。 シネマ・チャンネルの後、飲食OKが出て半暗になり、映画のようなクォリティのBMWのCMから予告、マナー、忘れ者注意、レベルの高いネットフリックスCM、暗くなって映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズでTCXデモ、ATMOSの効果がわかりやすい新デモ、まぶしい足元注意、フルの映画泥棒、映倫で本編へ。 |