監督:クロエ・ジャオ 原作:ジャック・カービー 「エターナルズ」(マーベル・コミックス) 脚本:クロエ・ジャオ、 パトリック・バーリー 撮影:ベン・デイヴィス 出演:ジェンマ・チャン、 リチャード・マッデン、 アンジェリーナ・ジョリー、 サルマ・ハエック、ほか |
紀元前5000年、天地創造に関わったセレスティアルズの1人、アリシェム(声:デヴィッド・ケイ)は、地球の人類を、捕食者のディヴィアンツから守るため、不死の種族エターナルズの10人を地球へ派遣する。以来7,000年以上にわたって世界各地に散らばり、人類を導き守ってきたエターナルズだったが、現代、絶滅させたはずのディヴィアンツがより強力になって現れる。最初にロンドンで襲われたセシル(ジェンマ・チャン)とスプライト(リア・マクヒュー)は、駆けつけてくれたイカリス(リチャード・マッデン)に助けてもらうと、エターナルズ全員が団結するしかないと、リーダーであるエイジャック(サルマ・ハエック)の元を訪れることにする。
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とりあえず面白かった。壮大なスケールの大冒険活劇。まるでマンガのような技、目から出る光線とか、指の先から出る光線とかを使った攻撃、必殺技が本当っぽく描かれ、格闘戦として成立させられている。合成が自然で、本当にそこにいて一緒に撮影したみたい。音も立体的で良く回る。技術としては凄いと思うが、あまりに現実味がなく、どうなのかなあとは感じる。ちょっとCGショー的。 終わって出行く時、若い男性が「面白かった。でも名前が覚えられなくて……」、同感。いろんな神話から取られたらしい神々の名は、どうにも日本人には覚えにくい。誰のことを話しているのか、誰が誰やら。たぶん日本語吹替版でもそれは一緒かなと思うのだが、複雑で人数の多い映画は、その辺の工夫が必要かなと。 とにかく5,000年も地球を守っていたとか、あまりに荒唐無稽、何の真実味もなし。だから何?という感じもする。 これだけの大予算と、たくさんの俳優をそろえて、こんな内容で良いのかとも思う。何も考えず、遊園地のアトラクションのように楽しむのが正解なのだろうが、あまりにも……。IMDbでは6.9点の評価。 監督・脚本は、アカデミー賞作品賞「ノマドランド」(Nomadland・2020・米)で監督賞を取った中国生まれのクロエ・ジャオ。「ノマド……」では主演のフランシス・マクドーマンドが主演女優賞も獲得している。その実績からの本作ということなんだろうが、向き不向きというのがあるのではないだろうか。 銃は、襲われたジャングルの村で使われていたのが、ポンプ式のショットガン(モスバーグの500だったらしい)など。 ラストは、エッ、サノスの弟? エターナルズは帰ってくるの007調メッセージも。 公開3日目のATMOS初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は14〜15分前に開場。観客層は若い日から中高年まで幅広く、女性は1/4〜1/3といったところ。最終的には9席×2列のプレミアム席は1席を残してすべて埋まり、499席の一般席も7割ほどが埋まった。さすが話題作。 10分前くらいからシネマ・チャンネルが始まり、飲食OKになって半暗になり、さらにCM・予告が続いて、マナー、忘れ物注意で暗くなり、TCXデモ、ドルビーATMOSデモからフルのまぶしい足元注意、映画泥棒、映倫で、エンドクレジットの後も映像がありますの注意で、本編へ。 入場者プレゼントとしてホット・トイズのマーベル・カタログをもらった。 |