監督:アンドレイ・ボガティレフ 製作:アンドレイ・ボガティレフ、ほか 脚本:アンドレイ・ボガティレフ、 パヴェル・アブラメンコフ、 オレグ・ボガトフ 撮影:ニキータ・ロジェストヴェンスキ 出演:アレクセイ・シェフチェンコフ、 ユーリー・ボリソフ、 ヴラディーミル・ゴスチューヒン、 ヴォルフガンク・チェルニー、ほか |
1941年、冬のソ連。侵攻してきたドイツ軍には、正体不明のソ連軍の一匹狼のスゴ腕スナイパー「赤い亡霊」の噂が広まり、ブラウン大尉(ヴォルフガンク・チェルニー)率いる部隊にそのスナイパーの排除命令が下る。同じ頃、本隊への合流を目指すソ連軍の部隊が、無人の農場にたどり着き休憩をとろうとしていた。
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血まみれで、悲惨で、残酷な映画。まあ戦争を描くと当然そうなるのだろうが、かなりショッキング。といっても、まだ第二次世界大戦の物語?とは思ってしまう。忘れてはいけないが、ロシア映画の場合はパターン化しているような気もする。その辺がどうか。 そして、役者とはこんな大変なことを強いられる、大変な仕事なんだなあとも思う。男達に取り囲まれて出産シーンを演じたり、全裸で雪原を走り回ったり、火の点いたたき火の上を転がったり、すぐ近くで爆発があったり…… 感情は良く伝わって来たので、そのかいはあったと思うが。それにしても大変。 ただ見終わって、どう考えてもこの映画のタイトルは「赤い亡霊」か「レッド・ゴースト」だよなあ、とは思った。なんでこんな二番煎じ的なB級タイトルになってしまうんだろう。いかにもなB級感が漂うのに。スナイパーとかハンターならまだわかるが、バスターズって。「ゴースト・バスターズ」ならぬ「イングロリアス・バスターズ」か。だいぶ違うけどなあ。 脱走も疑われる若いはぐれ兵士を演じたユーリー・ボリソフは、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」(T-34・2018・露)や「AK-47 最強の銃 誕生の秘密」(Kalashnikov・2020・露)など、日本でも劇場公開された作品に出ている。「AK-47」では主役のカラシニコフを演じている。割りとメジャーなのはこの人くらいか。 銃は、ドイツ軍がKar98k、ストレート・ボルト・ハンドルのチェコ版モーゼルのVz24、MP38、MP40(imfdbによればレプリカらしい)、MG42、P38など。ソ連軍がPPSh41、モシン・ナガンM1891/30ライフル、ナガンM1895lリボルバー。ベテラン・ハンターらしい老兵士が持っているボルト・アクションの単銃身猟銃は、imfdbによるとベルダンカ(Berdanka)ショットガンらしい。 公開3日目の初回、池袋の劇場は全席していで、2日前にネットで確保。当日は10分前に開場。ここはエスカレーターの壁に古い映画のポスターや写真(ロビー・カード?)などが張ってあって、たどり着く間に気分が盛り上がっている演出もあり、なかなか素敵。しかもイスも快適で、だいたいどの席でもスクリーンが良く見え、音も良く、スクリーンも明るく大きいし、トイレも清潔できれいだし、やっばり新しい劇場は良い。これで昭和な劇場と同じ料金だからなあ。B級でも大作に感じるほど。観客層は最初、中高年の男性ばかりだったが、次第に若い人も女性も来て、最終的には174席に3割りくらいの入り。男女比は半々くらいと、意外と女性も多かった。戦争映画なのに。若い女性も2人くらいいたか。朝一でこれはなかなかかも。 マスクの注意や劇場案内からCM・予告と続き、マナーの後半暗になって、割引サービスのあと上下マスクの映画泥棒、予告が続き、暗くなって、ビスタ・フルのスクリーンに映写機の上下マスクで本編へ。 本編中、何度も小さな振動が伝わって来たが、これは近く4Dスクリーンの影響か。ちょっと気になった。そしてギリギリまでケータイでラインとかゲームをやるの、やめろよなあ。まぶしいっての。もうクセになっているんだろうなあ。マナーの注意なんか出ても見ていない。 |