監督:ジョン・ワッツ 脚本:クリス・マッケナ、 エリック・ソマーズ 撮影:マウロ・フィオーレ 出演:トム・ホランド、 ゼンデイヤ、 ベネディクト・カンバーバッチ、 アンドリー・ガーフィールド、 トビー・マグワイア、ほか |
スパイダーマンの正体がピーター・パーカー(トム・ホランド)であることがバレ、しかもミステリオを殺害したという嫌疑がかけられる中、恋人のMJ(ゼンデイヤ)にも人々が押しかける事態に。悩んだすえ、ピーターはドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に魔術で世界中の人々からスパイダーマンの記憶を消し去るよう頼み込む。しかしピーターが呪文を唱える途中でドクター・ストレンジに話しかけたことで失敗、別のユニバースからかつてスパイダーマンが倒した敵、ドック・オク(アルフレッド・モリナ)、グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)、エレクトロ(ジェイミー・フォックス)、サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)、リザード(リス・エヴァンス)を呼び出してしまう。
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うわー、これはやっちゃいけないでしょ。禁じ手。ボクには全く合わなかった。ムリ、理解できない。ハリウッドは「アベンジャーズ/エンドゲーム」(Avengers: Endgame・2019・米)や「ワンダー・ウーマン1984」(Wonder Woman 1984・2020・米)でも失敗しているのだから、わかっているはず。イヤわかってないのかなあ、って、アレ? 全部アメコミ? これは日本的な感覚で、諸外国ではとらえ方が違うのだろうか。IMDbでは8.7点という信じられない高評価。ボクだけ? 魔法的な力で時間をさかのぼってやり直せるとか、取り消せるなんて解決法は、何でもありになってしまうでしないか。すべての努力や命を懸けた戦いなんてものは無駄になってしまう。最初からその力でやればいい。あるいは、やりたい放題って、大変なことになったら、なかったことにしてしまえばいい。本当にこれでいいの? しかも長いから、眠くなって……。 ただ、3D-CGを使った特撮ビジュアルはとても素晴らしい。本当に撮ったように見える。音響もクリアでリアルで、立体的。3D映画ベースで撮ったのだろう。キャストも実に豪華でぜいたくだ。つまりとてもお金はかかっている。 そして、3人のスパイダーマンが、違うユニバースから呼び寄せたという設定で、一堂に会するのも面白かった。トム・ホランド、アンドリー・ガーフィールド、トビー・マグワイアの3人で会話する。ファンにはたまらないものがあるだろう。トビー・マグワイアなんて最初の「スパイダーマン」(Spider-Man・2002・米)から20年経ているにもかかわらず、まだ若々しかったなあ。1975年生まれだから今年で47歳だがそれを感じさせなかった。ただ、おもしろかったが、何でもありかよ! まあ、なんでも魔法が使えるのなら、無理してスパイダーマンが戦わなくても、ドクター・ストレンジに頼んでなかったことにしてもらえば良いのに。ドクターは忙しそうで、肝心なときにいなくなっちゃうんだもんなあ。それほど重要な存在で、ラストには007並みに「ドクター・ストレンジは帰ってくる」と出る。スパイダーマンの映画なのに? まあそういう映画ということだろう。スパイダーマンが悪党に「みんな、お前のせいだ!」と言われるシーンが何回かあるが、そのたびに「そのとおり!」と思ってしまった。 銃は、警察の特殊部隊がM4カービンにレッド・レーザーを付けて使っていた。 公開13日目の、平日の初回(結構、朝早い回)、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は12〜13分前くらいに開場。エレベーターで上がっていくと、すでに案内&予告が始まっていた。観客層は中高年がメイン。最初11人ほどいて、オバサンが6〜7人。最終的には、127席に32〜32人というところ。女性は13人くらいで、若い人は3人くらいいたか。平日だからなあ。 スクリーンはシネスコで開いており、CM・予告の途中で半暗になり、枠付きの映画泥棒、映倫から予告が続き、マスク着用のあと映写機のマスクが左右に広がって、シネスコ・フルで暗くなって、左右マスクのマナーがあって、本編へ。 |