2022年1月30日(日)「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」

RESIDENT EVIL: WELCOME TO RACCOON CITY・2021・加/独・1時間47分

日本語字幕:丸ゴシック体下、寺尾知寿子/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39、Arri ALEXA miniほか)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタルも)
(米R指定、日PG-12指定)

監督・脚本:ヨハネス・ロバーツ
撮影:マキシム・アレクサンドル
出演:カヤ・スコデラーリオ、
   ハナ・ジョン=カーメン、
   ロビー・アメル、ほか

公式サイト
https://www.biomovie.jp
(全国の劇場リストもあり)

アメリカの小さな田舎町ラクーンシティ。かつては大手製薬会社のアンブレラ社があったことでにぎわい発展していたが、そのアンブレラ社が移転したことから、一気に寂れてしまっていた。そんなとき、この町で育った若い女性クレア(カヤ・スコデラーリオ)が、兄クリス(ロビー・アメル)に会うために帰ってくる。しかし町には異変が起きようとしていた。


70点

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  2002年にイギリス/ドイツ版ポール・W・S・アンダーソン監督の「バイオハザード」(Resident Evil・2002・英/独)があって、今度はカナダ/ドイツ版(といっても英語だが)の「バイハザ」と。世界に愛されているゲームなんだなあと改めて感じた。本作はゲームのホラー感をできるだけ出そうとしたらしいが、結局ほとんど音で驚かすだけで、たいして恐くない。これが最大の問題点のような。ゲームのように音を生かして欲しかったなあ。せっかくATMOSなんだから。ただ製作総指揮にポール・W・S・アンダーソンも加わっているとは驚き。

 ゲームには近くなったような気がする。しかし登場人物のキャラが全体に柄の悪いやつらばかりで、タフさを強調しようとしたのだろうが、逆効果というかどうにも感情移入できない。アホなマッチョばかりで、警官らしさゼロ。味方する気になれない。むしろイヤ。このへんも問題ありだろう。ゲームってこんな感じじゃなかったと思うけど。プレーヤー(自分)が選んでプレイするわけだから、パートナーも含め魅力的なキャラでないとなあ……。そして、武器庫を見つけて、弾とか武器を装備させるとかもして欲しかった。

 銃は、S&WのM29の4インチ、MP5、モスバーグ590、HK33ライフル、1911オート、ベレッタ92など。

 公開3日目の初回、池袋の劇場も全席指定で、2日前にネットで確保。当日は12〜13分前に開場。観客層は若い人たちがメイン。映画をよく見る中高年は少なかった。ポール・W・S・アンダーソン版「バイオハザード」のファンは見ないということか。期待していないのかなあ。最終的には346席の3割くらいが埋まった。初回といっても昼に近いので、この入りはちょっと少ないかも。この完成度だと、どんどん小さいスクリーンに落ちてきそう。男女比は6対4くらいで男性の方が多かった。11席あったプレミアム席は3席ほど埋まった。

 明るくてよく見えないCM・予告の途中で半暗になり、四角の枠付き映画泥棒、映倫があって予告が続き、映写機のマスクが左右に広がりシネスコ・サイズになって暗くなり、BESTIAのデモ、ドルビーATMOSのデモからフルの本編へ。重低音の効いた良い音。

 ATMOS上映でプラス200円取られたが、その効果はあったかどうかというと微妙。たぶん比べたら違うのだろうが、それ単独ではわからない程度の差。これで追加料金を払う価値があるかどうか。しかもこの出来だとなあ……。


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