2022年2月6日(日)「鹿の王 ユナと約束の旅」

2020・KADOKAWA/日本テレビ放送網/Production I.G/ジェイアール東日本企画/讀売テレビ放送/ムービーウォーカー/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS・1時間53分

シネスコ・サイズ(シネスコに映写機の左右マスクで上映)/音響表記なし
(一部日本語字幕上映もあり、『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)

監督:安藤雅司、
   宮地昌幸
キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司
原作:「鹿の王」(角川文庫刊)
    上橋菜穂子
脚本:岸本 卓
声の出演:堤 真一、竹内涼真、
   杏、木村日翠、ほか

公式サイト
https://shikanoou-movie.jp
(全国の劇場リストもあり)

ツオル帝国のあちこちの村を、山犬の群れが襲い、謎の感染症「黒狼熱(ミッツァル)」を蔓延させる。岩塩鉱も山犬に襲われるが、奴隷となっていたヴァン(声:堤 真一)と身寄りのない幼い少女ユナ(声:木村日翠)だけが助かり、2人はそこを脱出する。2人が感染しなかったことを知ったアカファ王国は、その原因を探るため「後追い」のサエ(声:杏)に追跡を命じる。一方、ツオル帝国の医師、ホッサル(声:竹内涼真)も治療薬を作るため、2人の行方を追う。


76点

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 面白かった。「もののけ姫」(1997・日)的冒険活劇。絵も美しくも、魅力的なキャラクターがたくさん登場し、特にユナはかわいらしくて素晴らしかった。奥深い壮大な物語で、1回では簡単に語り尽くせないような濃さ。ただ、国の名前や人の名前、病の名までも、ほとんどがカタカナの名で、どうにも聞き取りにくいし覚えられない。しかも小説と違い言葉を見る(読む)のではなく、耳で聞くだけなので、どうにも頭に入ってこない。疫病も黒狼熱ならどうにか覚えられても、ミッツァルとなるとどうにも……。

 美しい絵は緻密で、大スクリーンで見ても違和感なし。やはりTV用のアニメを劇場で公開するのとはレベルが違うよう。ただ、どうしても病が黒い奔流となって村を襲うシーンとか、「もののけ姫」を連想してしまう。安藤雅司監督が「もののけ姫」の作画監督だったから当然なのかもしれない。あの傑作「君の名は。」(2016・日)のキャラクターデザイン・作画監督もやられていたんですねえ。どうりでうまいわけだ。良い物語とはまれば、更なる傑作が期待できそう。次回作に注目だ。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日はビルが20分前くらいに開き(早朝だったので)、10分前くらいに開場。チケットを発券して、トイレに行ってくるとすぐという感じ。観客層はアニメだからか若い人が多かった。男女比は半々くらいで、最終的には232席に30人くらいの入り。早朝なのでこんなものか。アニメとしては少ないのかも。

 開場してすぐエスカレーターで上がったが、入場したらすでにCMが始まっていた。スクリーンはフルのシネスコで開いていて、途中で半暗に。QPのCMはようやく色がよくなり、濃くなった。これまでちっともおいしそうじゃなかったもんなあ。その後、枠付きの映画泥棒と映倫があり、予告が続いて、マスク注意で暗くなり、左右マスクのマナーから、左右マスクで本編へ。


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