2022年2月17日(木)「嘘喰い」

2022・映画「嘘喰い」製作委員会・1時間59分

シネスコ・サイズ(撮影機材表記無し)/音響表記なし

監督:中田秀夫
原作:「嘘喰い」迫稔雄
   (集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
脚本:江良至、大石哲也
撮影:今井孝博
出演:横浜流星、佐野勇斗、
   白石麻衣、本郷奏多、
   村上弘明、三浦翔平、ほか

公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/usogui-movie/
(全国の劇場リストもあり)

闇のギャンブル倶楽部「賭郎(かけろう)」で、トップに立つお屋形様(櫻井海音)との勝負に敗れ、会員権を奪われ追放された天才ギャンブラーの「嘘喰い」こと斑目貘(まだらめばく、横浜流星)。ある日、ヤミ金に追われる梶隆臣(かじたかおみ、佐野勇斗)を助けたことから、再び「屋形越え」に挑むため、行動を開始する。


68点

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 うーむ、これは……。何だか全体の雰囲気がTVドラマのよう。シネスコなのに映画感が希薄。ストーリーの展開は漫画原作で、とても漫画らしく、逆にそれが映画に向いていないところはあると思う。ギャグなどのバランスがとても悪い。ちっとも笑えないし、間も悪い。たぶん漫画ならちゃんと成立するギャグだろう。なぜ映画向きにしなかったのか。そして画質というか画調も古くさいというか、浅い色で、解像度が低く、フィルムの質感を狙った感じもしないし…… 今の高画質ビデオ機材で撮ったら、もっとシズル感のある、立体的できれいな絵が撮れるのに。あえて避けたとしたら、なぜ?

 一番違和感があったのが、セリフ回し。まるで作り物のようなセリフ。こんな言い方しないだろうと。今の人たちの、生きた言葉でしゃべらせるべきだったんじゃないかなあと、シロートのボクでも思ってしまうほど。セリフのために作ったようなセリフ。しかも説明的。だから俳優たちも感情が込めにくいし、演技が芝居がかっている。あえて言うと、現代劇なのに時代劇の口調でしゃべっているような感じ。全員そうだが、特にかわいそうだったのが、女ボスの鞍馬蘭子を演じた白石麻衣。作品によってこんなことになってしまうんだなあと。そして弟子的な梶隆臣は、主人公にくっついていたいのか離れたいのか、キャラがコロコロ変わる感じで……。良かったのは立会人、夜行妃古壱を演じた村上弘明だけかなあ。

 銃は、ベレッタ92、P230、グロック、PPK、M4カービンなど。ガン・エフェクトはシャイニングの早川光。

 公開7日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分くらい前に開場。最初7人いて女性は2人。ほぼ全員、大学生だろうか若い人たち。それから女性が増えてきて、最終的には128席に20人くらいの入り。最初の男性5人はそのままで、あとは全員女性。少ない気もあるが、平日の初回はこんなものか。てもこの感じだと今後増えるとは思えないなあ。

 シネマ・チャンネルのあと飲食OKが出てて、半暗になり、CM・予告からマナー、忘れ物注意、暗くなってややまぶしい足元注意、フル・サイズの映画泥棒、映倫からフル・サイズで本編へ。


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