監督・製作:ケネス・ブラナー 製作:リドリー・スコット、ほか 原作:アガサ・クリスティ 「ナイルに死す」 脚本:マイケル・グリーン 撮影:ハリス・ザンバーラウコス 出演:ケネス・ブラナー、 ガル・ガドット、 アーミー・ハマー、 エマ・マッキー、ほか |
1937年、イギリス、ロンドン。父の莫大な遺産を引き継いだ大富豪の令嬢リネット(ガル・ガドット)は、親友のジャクリーン(エマ・マッキー)からフィアンセのサイモン(アーミー・ハマー)を奪い結婚する。6週間後、エジプトでごく親しい友人だけを招いて結婚披露パーティが開かれ、翌日、豪華船カルナック号を貸し切って、招待客たちと共にナイル川をクルーズするツアーに出る。ところが、そこにジャクリーンが乗り込んできて、リネットが何者かに殺害されてしまう。
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面白かった。上流社会のお話で、豪華絢爛、絵がきれい。映画らしい映画という感じ。キャストも豪華だし、お金が掛かっている。ボクはほとんど忘れかけていたが、たぶん多くの人はストーリーを知っている物語。さすがに途中で犯人はわかったが、それでも楽しめるところがさすが。1人1人インタビュー(尋問?)してさまざまな事実が明るみになる過程も興味深い。 まあ、尊大な態度のポアロは、時代的なこともあり、狙いでもあるのだろうが、現代の感覚ではちょっと気に障る。過去が描かれているのも興味深いが、登場人物が指摘するように「あなたのせいで事件が大きくなっている」という気はした。事態は悪化し、死者が増している。それなのにポアロがやるのは話を聞くだけで、なんら止めようとか、防御策をとろうとしない。ただ話を聞いて、隠したいプライベートな部分を表にさらすだけ。これでいいのかと。原作がこうなので、しようがないのだろうが、現代の目では気になる。 キャラとして魅力的だったのは、ソフィー・オコネドーが演じた歌手のサロメ・オッターボーン。良い味を出していた。ソフィー・オコネドーはイギリス出身で、割と最近でボクが見た作品で言うと、残念なSF「アフター・アース」(・2013・)に出ていたそう。有名なところでは「ホテル・ルワンダ」(Hotel Rwanda・2004・)とか。 銃は、冒頭の戦場のシーンで、フランス軍がおそらくルベルM1886小銃、ドイツ軍がたぶんGew98小銃、マシンガンはマキシム。フランス軍のリボルバーはMAS M1892か。犯行に使われるのが4連発のシャープス・ペッパーボックス。劇中では.22口径と言っていた。ポアロが使うのが1911オート。 公開3日目の初回、銀座の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は40分くらい前に着いたら、すでに開場していた。子供向けの特別上映でもあるのか、ロビーには子供がいっぱい。観客層は、中高年がメイン。例によって女性の方が若め。20分前で10〜12人くらいだったが、CM・予告が始まる頃から増えだして、最終的には456席はほぼすべて埋まった。10席のリクライニング席はよく見えなかったが、たぶん3席以上座っていた。そして10席×2列のプレミアム席はすべて埋まった。すごいなあ。さすがの大作。その価値がある。ぜひ多くの方に見ていただきたい。 7〜8分前から新しいシネマ・チャンネルが始まり、飲食OKになって半暗になり、非常口ランプも消え、マナーから忘れ物注意で映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズで暗くなって、TCXのでも、フルの映画泥棒、映倫と続いて本編へ。 |