2022年3月26日(土)「ナイトメア・アリー」

NIGHTMARE ALLEY・2021・米/メキシコ/加・2時間30分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松浦美奈/ビスタ・サイズ(IMDbでは1.85、Arri ALEXA)/ドルビーATMOS(IMDbではD-Cinema 48kHz 5.1、ドルビー・デジタルも)
(米PG指定)(ATMOS上映、日本語吹替版、一部字幕付吹替上映もあり)

監督・脚本・製作:ギレルモ・デル・トロ
原作:ウィリアム・リンゼイ・グレシャム
   『ナイトメア・アリー 悪夢小路』
脚本:キム・モーガン
撮影:ダン・ローストセン
出演:ブラッドリー・クーパー、
   ケイト・ブランシェット、
   トニ・コレット、
   ウィレム・デフォー、
   ルーニー・マーラ、ほか

公式サイト
https://searchlightpictures.jp/movie/nightmare_alley.html
(全国の劇場リストもあり)

孤独な青年スタン(ブラッドリー・クーパー)は、荒れ果てた丘の上の自宅に火を付けて燃やすと町に出る。そして子供のような体型の男を見かけ、あとを付いていき、移動カーニバルのフリーク・ショーに入るが、料金を払っていないことで捕まるってしまう。ところがそこで手伝わないかと持ちかけられ、働くことにする。やがて透視ショーの夫婦と出会い、助手を務めることになり、ノウハウをどんどん習得していく。

74点

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 うーむ、これは、一言で言えば破滅の物語。やるせない。つらすぎる。底辺から成り上がり、ピークで砕け散る大悲劇。もっとファンタジーなのかと思っていたので、強烈なパンチをカウンターで食らった気分。映画としての出来は良いと思うが、見なければ良かったかも。人によっては、かなり落ち込む。

 すっかり忘れていたが、ギレルモ・デル・トロ監督は「デビルズ・バックボーン」(El espinazo del diablo・2001・西/メキシコ)や「パンズ・ラビリンス」(El laberinto del fauno・2006・メキシコ/西)を撮った監督だった。それら2本より暗澹たる物語。救いはない。望みもない。やり直すチャンスが何回かありながら、それらをすべてスルーというか無視。その意味では自業自得なのかも。

 タイトルのアリーは人の名前だと思っていたら、小路とか路地のAlley=アレイだったのね。引っかけかなあ。そして公式サイトにも書かれていないけど、リメイクだったのね。オリジナルはタイロン・パワーが主演した「悪魔の往く町」(Nightmare Alley・1947・米)だったよう。日本では劇場公開されておらず、WOWOWで放映されたと。でもIMDbでの評価は高く、なんと7.7点。見ておいた方が良いかも。

 銃は、たしかコルトの25オートと、.32口径らしいシルバーの4インチくらいのリボルバー。

 公開2日目の初回、銀座の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分くらい前に開場。観客層は中高年がメインで、男女比は最初6対4くらいで男性が多かったが、結局ほぼ半々くらいになった。最終的には257席に7割くらいの入り。8席あったプレミアム席は7席埋まった。すごいなあ。ただ今後増えるかどうかというと、難しい気がする。

 10分くらい前から曲が流れシネマ・チャンネルで、マスク注意と飲食OKで半暗になり、CM・予告が続いて、マナー、忘れ物注意から暗くなって、ちょっとまぶしい足元注意、枠付きの映画泥棒、映倫、ケロロ軍曹のストップ海賊版ときて映写機の左右マスクで本編へ。


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