2022年5月19日(木)「シン・ウルトラマン」

2022・円谷プロダクション/東宝/カラー・1時間52分

シネスコ・サイズ(撮影機材表記なし)/音響表記なし(サラウンド)
(IMAX上映もあり)(一部日本語字幕上映もあり、『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)

監督:樋口真嗣
企画・総監修・脚本・編集:庵野秀明
撮影:市川 進、鈴木啓造
出演:斎藤 工、長澤まさみ、
   有岡大貴、早見あかり、
   田中哲司、西島秀俊、
   山本耕史、岩松 了、ほか

公式サイト
https://shin-ultraman.jp
(全国の劇場リストもあり)

日本各地に巨体生物(禍威獣=かいじゅう)が現れ、破壊活動を始める。自衛隊の通常兵器では全く役に立たないことから、日本政府はスペシャリストを招集し、禍威獣特設対策室専従班「禍特対(かとくたい)」を設置、自衛隊と共に対策に当たらせる。そんなとき、突如、銀色の巨人が現れ、撃退してくれる。

72点

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 オリジナル版をリスペクトし、最新技術で甦らせた空想科学映画。矛盾を感じるような部分も当時のままにしている。だから突然宇宙人が地球人のスケールで、日本人のカッコで現れても、誰一人疑わないし、そのまま受け入れる。一部、携帯型翻訳機などを使っているところも見せるか、1960年代の子供ならともかく、現代の大人目で見ると、どうにも違和感というか納得できないものがある。劇中、登場人物に禍威獣(怪獣)が襲ってくるのは、なぜか日本だけだと言わせているが、やっはりそれも現代では理解しにくい。しかも地球代表の交渉相手が日本政府、というか禍特対(科特隊)なのもどうなんだろうと。1960年代ならアリなんだろうけど。

 雰囲気としてはウルトラマンだが、「シン・ゴジラ」(2016・日)的でもあり、雰囲気は「エヴァンゲリオン」かなあ。

 ウルトラマンはCGらしく、シワもほとんどなく、チャックもない。そして3分の時間制限がなく、だからカラー・タイマーもない。禍威獣は1960年だの雰囲気のまま、機械と生物が合体したようなバイオメカノイドっといった感じ。どちらもいい感じなのだが、やはり何か足りない感じが。

 昔、自主制作のダイコン・フィルムというのがあって、確か企画・総監修・脚本・編集の庵野秀明はそのメンバーだった人。その庵野秀明らが設立した会社ガイナックスに監督の樋口真嗣が入社したということになるらしいが、本作はボクがかつて見たダイコン・フィルムの怪獣ものに、ある種の雰囲気がよく似ている気がした。技術は圧倒的に進化したが、スピリットは生きているというところだろうか。

 銃は、自衛隊の車両にM2重機関銃、USPコンバクト、SWATがMP5、自衛隊のFP9らしいオートマチックなど。

 公開7日目の平日初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は20分くらい前に開場。観客層は若い日から中年くらいが多く、女性と高齢者がパラパラという感じ。平日にしては意外。最終的には499席に50人ほどの入り。平日初回はこんなものだろう。女性は1/4くらい。9席×2列のプレミアム席には4人ほどが座った。こんなに空いてても、座りたい人はいるんだなあ。

 最初にシネマチャンネルで飲食NGと出て、終わって飲食OKに。半暗になり、さらにCM・予告が続いて、マナー、忘れ物注意から暗くなって、TCXデモ、ややまぶしい足元注意、フルの映画泥棒、映倫、ケロロ軍曹の海賊版でフル・サイズの本編へ。


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