2022年5月22日(日)「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」

2022・ワーナー・ブラザース映画/スクウェア・エニックス/ジェイ・ストーム/パルコ/電通/毎日放送/SDP/WOWOW/アニプレックス/KDDI/GYAO/朝日新聞/OXYBOT・2時間05分

シネスコ・サイズ(撮影機材の表記なし)/音響表記なし(サラウンド)

監督:曽利文彦
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘
(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
脚本:曽利文彦、宮本武史
撮影:橋本桂二
出演:山田涼介、本田 翼、
   ディーン・フジオカ、新田真剣佑、
   蓮佛美沙子、本郷奏多、
   舘ひろし、ほか

公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp//hagarenmovie/index.html
(全国の劇場リストもあり)

国家錬金術師だけを狙う連続殺人事件が発生。犯人(新田真剣佑)は顔に大きな十字傷があったことからスカーと呼ばれるようになる。そんなとき、中国から不老不死の法を手に入れようとする謎の一団がやって来る。そしてついに、鋼の錬金術師、エドワード(山田涼介)も命を狙われることに。

70点

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 うーむ、これは…… SFXもすごいし、お金の掛かった映画という感じだが、どうにもリアリティに欠けるというか、リアリティを求める映画でないのはわかっているが、没入できない感がある。おそらく原作へのリスペクトが強すぎるあまり、ギャグなどのテイストをほとんどそのまま実写映画に取り込んでしまったのではないだろうか。その部分は原作の漫画、もしくはアニメでは成立しても、実写映画となると成り立たないということだと思う。実写で成り立つギャグにしないと。そのためには、舞台で喜劇をやっている人とか、お笑いの人を脚本の段階で取り込むべきだったのでは?

 登場人物の外見にしても、漫画に寄せすぎたらしく、どうにもマンガ的過ぎてリアリティがない。血が通っていないただのキャラクターみたい。大げさが必要な舞台よりもさらに大げさな感じ。こうなると感動的な話も感動できない感じが……。

 銃は、MP40、1911オート、P08、ベレッタ92、Kar98kらしいライフルなど。

 公開3日目の初回、日比谷の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分くらい前に開場。観客層は高齢男性と中年女性がメインという感じ。最終的には151席に30人ほどの入り。これは日曜としてはマズイかも。意外と人気ないんだなあ。男女比は5.5対4.5で男性が少し多いくらい。漫画ファンなのか、アニメ・ファンか、それとも各キャストのファンか。映画好きは少ないのかも。

 CM・予告は途中で飲食OK、半暗となり、非常口が消えて、マナー、忘れ物注意から暗くなって、足下注意、フル・サイズの映画泥棒、映倫、ケロロ軍曹の海賊版で、本編へ。

 入場者プレゼントで、A5判(148×210mm)4色/1色のスペシャル・イラスト・カードをもらった。ただここはスクリーンが近すぎて、後ろの席だと前席の座高の高いヤツがじゃまになる。


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