2022年6月26日(日)「ザ・ロストシティ」

THE LOST CITY・2022・米・1時間52分

日本語字幕:手描き風書体下、栗原とみ子/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39、Arri ALEXA)/ドルビーATMOS
(米PG-13指定)

監督・脚本:アダム・ニー、
   アーロン・ニー
原案:セス・ゴードン
脚本:オーレン・ウジエル、
   デイナ・フォックス
撮影:ジョナサン・セラ
出演:サンドラ・ブロック、
   チャニング・テイタム、
   ダニエル・ラドクリフ、
   ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、
   ブラッド・ヒット、ほか

公式サイト
https://thelostcity.jp/#
(全国の劇場案内もあり)

考古学者の娘のロレッタ(サンドラ・ブロック)は、親譲りの知識を活かした冒険ロマンス小説家。新作が完成したため、エージェントのベス(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)から、主人公のイメージ・キャラであるむきむきモデルのイケメン、アラン(チャニング・テイタム)ともに、ド派手な衣装で宣伝ツアーにかり出される。すると、ロレッタの小説を読み考古学の知識を本物と見込んだ世界的大富豪フェアファックス家の長男、アビゲイル(ダニエル・ラドクリフ)が現れ、ロレッタを南海の孤島へと連れ去ってしまう。そして誰も見向きもしない古代文字の解明をしろと脅してくるが、アランが密かに追ってきていた……。

74点

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 面白かった。ちゃんと笑える。いわばB級、コテコテのハリウッド冒険活劇といった感じだが、しっかり映画に引き込んで楽しませる技はさすがとしか言い様がない。展開がわかっていてもおもしろい。水戸黄門的面白さというか。あえていえば「ロマンシング・ストーン」(Romancing the Stone・1984・メキシコ/米)とか、「キング・ソロモンの秘宝」(King Solomon's Mines・1985・米)的作品。汚れに徹したプロデューサーも兼ねる主演のサンドラ・ブロックがなによりスゴイ。まあこれもパターン化しているけど。「ジャングル・クルーズ」(Jungle Cruise・2021・米)なんかもそうだった。観客を楽しませようという姿勢が素晴らしい。

 とにかく、がんばっているのは、プロデューサーも兼ねる主演のサンドラ・ブロック。いつもながら“ヨゴレ”を厭わない。同様にチャニング・テイタムもかなりの“ヨゴレ”役。素晴らしい。

 銃は、1911オートらしいオートマチック、スナイパーがたぶんレミントンのモデル700、グロック、P226、ベレッタ92、ダニエル・ラドクリフがPPK、といったところ。

 公開3日目の初回、銀座の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日はかなり朝早く、ビルが開くのとほぼ同時に開場、予告が始まるまでわずか15分という慌ただしさ。トイレに行って入ると、すでにシネマ・チャンネルが始まっていた。観客層はやっぱり中高年メインで、男女比は半々くらい。最終的には257席に50人くらいの入り。さすがに朝早いと少ないが、もっと入ってもいい作品だと思うけどなあ。ただ、これくらいの入りでも8席あったプレミアム席の5席が埋まったのは驚き。


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