2022年8月6日(土)「L.A.コールドケース」

CITY OF LIES・2018・米/英・1時間52分

日本語字幕:丸ゴシック体下、種市譲二/シネスコ・サイズ(ビスタに上下マスクで上映。IMDbでは2.39、フィルム、Panaflex)/ドルビー・デジタル(公式サイトでは5.1ch)
(米R指定)


公式サイト
https://la-coldcase.jp
(全国の劇場案内もあり)

74点

前へ一覧へ次へ

 事実に基づく映画。ドキュメンタリー的なリアリティがあって、怖くて、気が滅入って、落ち込みそうになる映画。汚い言葉の暴力、悪意のこもった暴力、麻薬、銃撃、汚職、強盗、隠ぺい、陰謀…… 胸クソが悪くなる。しかし映画的にはそれらが良く伝わってくるということは、良くできた映画なのだと思う。ただ気分は良くない。そしてリアルな怖さ。

 ラストはさすがにハリウッド作品で、暗澹たる気分のまま終わることはなく、少し爽やかな気分も希望もあるが、事件は未解決のままという事実は重い。しかも1997年というちょっと前に起きた事件だというのが恐ろしい。大昔の話ではない。当時ロサンゼルスに旅行したという日本人も多いのではないだろうか。そのとき、警察でこんなことが起きていたなんて。その衝撃も大きい。LAPDってカッコいいなと思っていたのに……。

 それにしても、2018年の映画がなぜ今になって?という気はとてもする。良くできた映画がだと思うが、なぜその年か翌年には公開できなかったのか。地味で、暗い作品だからだろうか。ちょっと気になる。

 銃は、SWオートのショーティ(imfdbではモデル669)、ベレッタ92、シルバーの92、M&Pオート(2005年からだが時代設定あってる?時間軸がバラバラなのでよくわからない)、KG9らしいSMG、P226、AK、MP40?、MP5、ベレッタ84、UZIなど。マカロフ風中型オートもあったかも。そしてドイツのゲッコー(Geco)の弾薬が当時のアメリカでは珍しく、それが1つの鍵になっている。

 公開2日目の初回、池袋の劇場は15〜15分前に開場。アニメの「ONE PEACE」公開日ということもあって、ロビーは大混乱の大混み。観客層はジジとオバサンがメインで、男女比は6対4と、B級アクションから見ると女性が多め。ジョニー・デップ・パワーだろうか。中年層もパラパラといて、最終的には111席に5.5割くらいの入り。あんまりの宣伝していないし、ちょっと前の映画だし、こんなものか。本編はビスタ・フルに映写機の上下マスクで上映。


前へ一覧へ次へ