2022年10月15日(土)「カラダ探し」

2022・「カラダ探し」製作委員会・1時間42分

シネスコ・サイズ(ALEXA、Arri)/音響表記なし(サラウンド?)
(日PG12指定)(一部日本語字幕付き上映もあり、『HELLO! MOVIE』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕付き)

公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/karadasagashijp/
(全国の劇場案内もあり)

72点

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 血まみれのスプラッター・ホラーだが、怖さは少なめ。どちらかというと、青春冒険友情物語という感じ。もっと言うと、日本原作でトム・クルーズが主演したSFアクション「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(Edge of Tomorrow・2014・米/加)の高校生ホラー版という感じ。同じ毎日を繰り返しその日の最後には死ぬが、徐々にレベル・アップして状況を打開し、死のループを抜け出すと。原作は読んでいないのだが、こんな感じなのだろうか。

 ホラーの表現はちょっと古いような感じ。凶器を振りかぶったところで壁が映り、血しぶきが飛び散るとか…… そしてモンスターの造形もどうなんだろう。ぬいぐるみ的なものがベースとはいえ、ムック的なのはなあ。もっと恐くして欲しかったなあ。

 一方、青春映画的な部分は素晴らしい。特にいじめの描写がいい。設定も見事で、きっときっかけなんてそんなもんなんだろうなと。いじめられている女子、いじめられている男子、引きこもり男子、カッコイイ人気者男子、学級委員の優等生女子、ツッパリ風の美女など、キャラクターがしっかり出ている。ただ、司書の先生だけ、ちょっと半端かなあ。存在感無し。Adoの主題歌、挿入歌は破壊力抜群だけど。

 音響はサラウンド感があり、よく回っていた気がするが、クレジットには何の表記もなし。たぶん日本はドルビー・デジタルの5.1chなのではないかと思うのだが。

 公開2日目の初回、ライブビューイングの回を避けたら、予想どおり空いていた。観客層は若い人から中高年まで幅広かったものの、メインは若い人。キャスト的にはこうなるだろう。男女比は、最初20人ほどいて女性5人といった感じ。その後やや女子が増えたて、最終的には184席に50人くらいの入り。今後どうなっていくのかは全く不明。

 CM・予告の途中で飲食OKとなり、半暗に。非常口ランプも消えて、予告が続き、マナーから忘れ物注意で暗くなって、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズになって足元注意の映画泥棒、映倫で本編へ。


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