佐々木 譲の同名警察小説を映画化、完全に韓国映画として作り上げている。登場人物の名前などが覚えられないからか、主人公の父親の死の真相の部分や、事件のからくりの部分は今一良くわからなかった。しかし原作があるだけに物語は良くできていて、先が読めない。はたして班長はこちら側なのか、一線を超えてしまったのか、読ませないところが実にうまい。警官を取り締まる監察官たちも、本当にこちら側なのか、怪しく見えてくる。みんな闇組織とか裏社会とつながっているのではないか。その辺がうまい。 ただ暴力表現はリアルで、かなり怖い。ショッキング。その辺から日本ではPG-12指定なのだろう。もちろん怖いのは刃物で、ゾッとする。前半は割と地味な展開ながら、日本のやくざも出てきて、クライマックスには大銃撃戦。やはり韓国映画は違う。ラストは感動的で、爽やかな印象も。物語の作り方がうまい。そうなるか。 警官は白でも黒でもないと。黒になってはいけないが、白すぎてもダメだと。ボーダー・ラインのグレーでいるのだと。そういう仕事についている人たちって、やっぱり単純にスゴイ。ボクには警官という仕事はとても勤まらないなあ。そこが警官の血というあたりか。代々の警官。アメリカでも多いらしいが……。 銃は、チーフのような小型リボルバーがチラリと、そしてベレッタ92、グロック、M27っぽい大型の.357マグナムらしい2.5インチのシルバー、AK、警察の特殊部隊はMP5といった感じ。 公開3日目の初回、品川の劇場は12〜13分前に開場。予想どおり中高年がメインで、男女比は、最初10人くらいいて女性2人といったところ。若い男性は1人。ここはファミリー客の多い劇場なので、こういった作品はほぼ混まないのでゆったり見ることができる。しかもスクリーンはそこそこ大きい。ただ、スクリーンの明るさはイマイチで、明るい状態でのCM・予告はほとんど見えない。最終的には117席に17〜18人といったところ。ちょっと寂しいかなあ。 スクリーンはビスタ・フルで開いており、明るいまま、ほぼ見えないCM・予告からマスクやマナーがあって、非常口案内から半暗に。ようやく少しだけスクリーンが見やすくなる。そして予告が続き、マスク注意、上下マスクの映画泥棒、映倫から暗くなって本編へ。 入場者プレゼントで、ポスト・カード・サイズの両面キャラクター、ポスター風デザインのカードをもらった。 |