うーん、ボクは合わなかった。苦手なタイプの映画。時間の無駄、お金の無駄に感じた。ディストピア系の映画はだいたいこうなる印象。ただこういうものが好きな人もいると思う。厳しめのIMDbでは6.2点の好評価。 すぐに思い出したのは2021年に公開された「ビバリウム」(Vivarium・2019・ベルギーほか)。あれが楽しめた人は本作も大丈夫だろう。 印象としては、「起承転結」ではなく「起起起承」または「起起起転」という感じ。展開は読めるから「転」とは言いにくい。肝心の所は描かれていない。ハリウッドのB級映画のようにしたくなったのか、観客の想像に任せたかったのか、安直な結末にしたくなかったのか、はたまた予算がなかったのか、ビジョンがなかったのか……。 退屈な思わせぶりが9割くらい続いて、いよいよカー・チェイスかとなったらそれで終わる? ボクとしてはこの先の「転」と「結」となる部分の監督のビジョンを見たかったなあ。それが映画なんじゃないのかなあ。 出演もしているオリビア・ワイルドが監督、製作も務めた作品・ということはかなり作りたかったのだろう。うむむ……。 時代を反映して、タバコをよく吸っていたなあ。俳優は吸わない人でも役で吸わなければならないから大変だ。 公開7日目の平日、初回、新宿の劇場はかなり早めに空いていて、10分ほど前に開場。すぐにエスカレーターで上がっていくと、すでにCM・予告が始まっていた。ほとんど一番乗りだったはずだが、誰もいないころで誰のために流していたんだろ。もったいない。お金はかかっているんだろうか。見せるならもっと早く開場しないと。10分前から流れるなら、少なくとも15分くらい前には開場してくれないとなあ。 観客層は平日なのでほぼ定年過ぎらしいジイジとバアバがメインで、あと講義のない大学生くらいと、その日が定休日の若い人か中年層が少し。ごくまれにサラリーマン風の中年もいることがあるが、今回はいなかった模様。最終的には127席に15人くらいの入り。女性は3〜4人。この内容だと土日も難しいと思う。 スクリーンはシネスコで開いていて、CM・予告の後そのまま暗くなり、フルで本編へ。 |