2022年12月17日(土)「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」

AVATAR: THE WAY OF WATER・2022・米・3時間12分

日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/シネスコ・サイズ(SONY VENICE、IMDbでは2.39、3D:1.85、IMAX:1.90、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・サラウンド7.1、dts:X、IMAX 6-Track、12_Track Digital Sound、Auro 11.1も)
(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映、Dolby Cinema上映もあり)
※IMAXやDolby CinemaではHFR(ハイ・フレーム・レート48コマ)上映もあり。

公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2
(情報少。全国の劇場案内もあり)

82点

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 とにかく映像の美しさ、その世界観に圧倒される。モーション・キャプチャーを使い、生身の人間の動きを反映しているとは言え、すべてデジタルで作られたものとは信じられないほどリアルな映像。質感、空気感、息づかい…… 実写との融合も完璧で、一体どうやって作った絵なんだろうと。やっぱりブルーレイとか買ってメイキングを見るしかないか。これは3DやIMAXで見るべき映画なのかもしれない。

 映画としては、SFファンタジーの姿を借りながら、家族の物語で、闘いの物語で、戦争映画という感じだろうか。ジェームズ・キャメロン監督の集大成で、「ターミネーター」的なもの、「タイタニック」的なもの、「アビス」的なものがあちこちに散りばめられている。ただ、ストーリー展開としてはパターンかなと言う気も。

 クジラ的な生物が出てきて、捕鯨問題も描かれている。海の民の話、海好きなジェームズ・キャメロン監督としては描かないわけにはいかなかったのだろう。現在も10カ国くらいが捕鯨をしているらしいが、銛打ち銃(捕鯨砲)には「日浦」の漢字が書かれていたから、やはり日本を指しているのだろう。うむむ、ちょっと辛い。

 ただ、冒頭から「1年後」と出るまでは、なんだか説明調でパッとせず、ジェームズ・キャメロン監督作品とは思えなかった。あとから別な人が撮って付け足したとか? 「1年後」と出てからがジェームズ・キャメロンらしい映画になった気がする。

 なんと、サリーの娘キリを70歳を過ぎたシガーニー・ウィーバーが演じているらしい。CGのモーション・キャプチャーならではか。また海の民の族長の妻ロナルを「タイタニック」( Titanic・1997・米/メキシコ)のケイト・ウィンスレットが演じているのだとか。

 銃は、スカイ・ピープル=地球軍の宇宙海兵隊?特殊部隊が、M60風マシンガン、マズライト風ブルパップ・ライフル、箱形のハンドガンなど。大佐はスタイリッシュなAR系とロシアの量産されなかったという中折れ式リボルバーREX風など。わりと頻繁にマガジン・チェンジしていて、さすがジェームズ・キャメロンだなと。薬莢も派手に飛んでいた。それより弓の威力が強烈で印象に残る。そしてナイフの闘いはマニアックで殺し屋っぽい。

 公開2日目のATMOS上映1回目、銀座の劇場は50分前にビルが開き、22〜23分前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比もほぼ半々。これは大ヒット映画のパターン。最終的に257席に4割弱くらいの入り。9席×2列のプレミアム席は4席くらいを残して埋まった。4DやIMAXはほとんど満席のようだったから、みなそちらへ流れたか。映像を楽しみたいならそちらだろう。内容をちゃんと理解したいのなら、ノーマル上映かなあ。理解という点では日本語吹替の方がさらに良いかもしれないが……。

 CM・予告の途中で飲食OKになり半暗へ。マナー、忘れ物注意から高級時計のCMで暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、フルになってTCXデモ、ATMOSデモ、チョットまぶしい足元注意、映画泥棒。ケロロ軍曹の海賊版から本編へ。


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