2023年1月28日(土)「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」

SPECIAL DELIVERY・2022・韓・1時間49分

日本語字幕:丸ゴシック体下、小西朋子/シネスコ・サイズ(撮影機材表記無し)/音響表記無し(公式サイトでは5.1ch)
(韓15指定)

公式サイト
https://perfectdriver-movie.com
(全国の劇場リストもあり)

76点

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 面白かった。さすが韓国映画。良くできている。ツボを外さない。キャストもみなピッタリの感じ。感動的で、ラストはなぜそうなったのか理解できないが、爽やかな後味で、見て良かったなと。

 ただ、映画の構成要素は、「トランスポーター」(The Transporter・2002・仏/米)であり、「ベイビー・ドライバー」(Baby Driver・2017・英/米)で、「グロリア」(Gloria・1980・米)も入っている。特に目新しいところは無いが、それらを混ぜ合わせて、しっかりと楽しめる韓国映画に仕上げているところがすごい。

 アクションもしっかり作り込まれているし、カー・チェイスはかなりの迫力。しかも暴力表現はえげつないほどで、血まみれ。バットや釘打ち銃が恐ろしい。悪党は徹底的に悪く、恐ろしい。そこに適度な笑いも入れているところがまた見事。

 もちろん主演の「パラサイト 半地下の家族」(Parasite・2019・韓)で貧しい家族の長女を演じたパク・ソダムはいいが、子役のチョン・ヒョンジュンがいい。うまいなあと思ったら「パラサイト 半地下の家族」に出ていて、社長の息子を演じていた。廃車処理会社ペッカン産業の社長を演じたキム・ウィソンも、典型的なおもしろボスのパターンとは言え、良い味を出している。そして、徹底的に悪くて恐い捜査班の班長を演じたソン・セビョクも良かった。ボクが見たものだと「母なる証明」(Mother・2009・韓)の刑事役でデビューしたらしい。

 銃は、刑事が.357マグナムと思われる3インチくらいのシルバーのリボルバー(S&WのM66、2.75インチ?)を携帯、撃つ。

 公開9日目の初回、日本橋の劇場は15分前にオープンで、入ってすぐにトイレに行って、チケットを発行すると、すでに開場済み。シネマ・チャンネルが始まっていた。観客層は中高年がメイン、男女比は4.5対5.5くらいでやや女性が多い感じ。最終的には143席に30人くらいの入り。まあ現在の日韓関係からいうとこんな感じか。

 シネマ・チャンネルのあと半暗になってCM・予告、暗くなって映写機のマスクが左右に広がりシネスコ・フルで、足元注意の映画泥棒、ケロロ軍曹の海賊版と続いて、本編へ。

 入場者プレゼントで、ポスト・カード・サイズのポスター風デザインのカードをもらった。1960年代から1970年代風のアクション映画のような雰囲気のデザインで、いい感じ。


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