2023年2月4日(土)「バイオレント・ナイト」

VIOLENT NIGHT・2022・米/加・1時間52分

日本語字幕:手描き風書体下、風間綾平/シネスコ・サイズ(Panavision、ドルビーVISION、IMDbでは2.39、ALEXA)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタルも)
(米R指定、日R15+指定)

公式サイト
https://www.universalpictures.jp/micro/violentnight
(全国の劇場リストもあり。情報少)

76点

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 驚いた。ビックリの映画。しっかり楽しめた。年末に、クリスマスの時に見た方が良かった気はする。とにかく暴力たっぷりで、血が飛び散って頭がもげたり、残酷だらけの血まみれ映画。なのに笑えて、ファンタジーの基本もちゃんと守って、ラストにはほっこりとした気持ちになって、クリスマスっていいなあと思わせるあたり、スゴイぞ!と。バイオレンスをやり過ぎと感じると評価は下がるかもしれない。汚い言葉も、ゲップも満載だし、ゲロまであるし……。

 サンタを信じない子が増えたり、欲しいもののトップがキャッシュだったり、ツリーの下に置かれているプレゼントの箱の多くがアマゾンだったり……現状を嘆きつつ、それでも良い子か悪い子かのリストを持っていたり、無尽蔵の底なしのプレゼントを入れる袋を持っていたり、トナカイの馬車を指揮して空を飛んだりというスーパー・パワーは持ちながら、本人がクリスマス・マジックだが、原理はわからないと説明したり、リアルな現代話としての整合性を取りつつ、信じたくなる話としてまとめている。

 サンタ自身はスーパーマンではなく、飲んだくれで、殴られればダメージを受けるし血も流す。きわめて人間というかオッサンっぽい。けれど勇気を振り絞って子供のために戦うと。うまいバランス。ただこの辺は人によって感覚が微妙に異なるかも。

 ボク的には、なんだかサンタも普通の人間と同じように、神様の大きな手の中で使命を果たすべく生かされているんだというようなことを言いたかったのかなあとも感じた。

 銃は、侵入者たちが主にHK416、グロック、ボスのスクルージがグランド・パワーのエクスカリバー、救出部隊がM4カービン、ベレッタ92、FN MAGマシンガンなどを使用。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は早めの20分前くらいに開場。観客層は中高年がメインで、最初10人ほどして、女性は3人というところ。若い人は1割ほどいたか。最終的には122席に5.5割くらいの入り。もっと入っても良い映画だと思うけど、流血しすぎ?

 新しいシネマ・チャンネルのあと半暗になり、非常口ランプも消えて、予告、マナー、忘れ物注意で暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズで足元注意の映画泥棒、ケロロ軍曹の海賊版と来て、本編へ。


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